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アメリカのスポーツ・メディア『The Athletic』は18日(日本時間19日)、ワシントン・ウィザーズが八村塁のトレードを模索、これに対し西地区の複数チームが得点力向上に向け関心を示していると報じた。
◆八村塁が自己最多タイの30得点 契約延長に向け求められるさらなる爆発
■クーズマ次第では再契約の可能性も
この7月に限定付きフリーエージェント(FA)となる八村は22-23年シーズン、ケガで出遅れたものの主にベンチスタートにより平均24.2分プレー、フィールドゴール(FG)成功率は自己最高の49.2%で1試合平均12.9得点。特に今月に入ってからは3ポイント・シュートの成功率が40%と調子を上げてきている。
しかしウィザーズには、スターティングにFG成功率45.7%、1試合平均21.6得点、7.5リバウンドのカイル・クーズマがおり、PFもこなすクリスタプス・ポルジンギス、八村と出場時間を競うデニ・アヴディアと、八村と同ポジションの選手がだぶついている状況だ。
ウィザーズにとって難しい選択は、クーズマが次期シーズンは選手側が保持する1400万ドルのオプション契約を行使せず、さらに契約そのものに応じないと見られている点だ。チームはクーズマとポルジンギスの契約延長に向け、八村を放出することで予算を確保する意図ながら、クーズマがチームに留まる意思をまだ見せていない。
チームとしてはクーズマが留まれば八村はトレード。クーズマが離れれば、八村は再契約という算段と推察される。
八村は21-22シーズン、個人的事情によりチーム合流が遅れ、スターターの座を失っており、昨オフにウィザーズとの契約延長が決まらずじまい。今季もベンチスタートが中心となっており、チーム構想から外れるのではないかと危惧されていた。
果たして八村は新天地へと飛び出すのか。トレード期日である2月9日を待ちたい。
◆【実際の映像】フェニックス戦で躍動、30得点をあげた八村塁のプレー
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文●SPREAD編集部