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MLB公式サイトは「この冬、もっとも進化した11チーム」と題し、記事を公開。オフシーズンの補強状況を踏まえ、改善が見られた11球団をカテゴリー別に紹介した。
その中で大谷翔平が所属するロサンゼルス・エンゼルスは「プレーオフ圏外からプレーオフへ」という部門で2位に入った。3位は鈴木誠也のシカゴ・カブスがランクイン。ポストシーズン進出へ向けて、ここまでの補強は高評価のようだ。
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■超エリート球団1位はメッツ
記事はまず、「オフシーズの目標はより良くなることだが、目指すところは球団ごとに違うため、もっとも進化したチームを脈絡なくランク付けするのではなく、カテゴリーに分け、そのカテゴリーの中でランク付けをした」と記し、企画意図を説明した。
例えば「エリートから、さらにエリートへ」という部門では、1位に千賀滉大を加えたニューヨーク・メッツ、2位フィラデルフィア・フィリーズ、3位ニューヨーク・ヤンキースというランキングを提示し、理由を添えた。そして、「プレーオフ圏外からプレーオフへ」という部門では1位がテキサス・レンジャーズとなり、大谷のエンゼルスは2位、鈴木のカブスは3位となった。
■エンゼルスの新戦力に高評価
記事はエンゼルスについて「昨年予想を超えて良かったタイラー・アンダーソンが加わったのはローテーションにとって本当に素晴らしい」とし、15勝左腕の獲得を評価。また、「ブルペンもカルロス・エステベスの加入で、かなり良くなった印象だ」と投手陣の整備に合格点を与えた。
打線に関しては「ハンター・レンフロー、ジョバンニ・アーシェラ、ブランドン・ドゥルーリーを獲得し、大幅に改善した」とこちらも高評価。的確な補強策が2位という順位につながったが、「そもそもエンゼルスにはショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトというメジャー最大のスターがいる。必要なのは彼らをサポートする名脇役。うまくいけば、エンゼルスはついにそれを見つけた、ということなる」と締めくくった。
エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは「補強はまだ続く」と明言しているだけに、さらなる進化も期待できそうで、記事の通りであれば来季は大谷のプレーをポストシーズンで見られる可能性が高い。
■レンジャーズは課題をクリア
1位のレンジャーズは投手陣強化を最優先課題としており、その目指す通りにサイ・ヤング賞2度受賞のジェイコブ・デグロムやアンドルー・ヒーニー、ジェイク・オドリッジらを獲得。ローテーションに厚みが出た点が評価された。
3位にランキングされたカブスは、名手として知られる遊撃手のダンズビー・スワンソンを加えたほか、今季14勝を挙げた先発右腕ジェームソン・タイヨンも招き入れた。超大物ではないが、手堅い補強を見せている。
もうひとつのカテゴリー、「グッドからグレートへ」部門では1位にダルビッシュ有が所属するサンディエゴ・パドレス、2位セントルイス・カージナルス、3位クリーブランド・ガーディアンズ、4位トロント・ブルージェイズ、5位シアトル・マリナーズとなっている。
2023年は、ポストシーズンで大谷、ダルビッシュ、鈴木、千賀と日本人メジャーリーガーが躍動する姿が見られるのか…開幕前から楽しみが尽きない。
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文●SPREAD編集部