【カタールW杯】立て直しが迫られるスペイン ルイス・エンリケ監督は退任、主将のブスケツは代表引退か  | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【カタールW杯】立て直しが迫られるスペイン ルイス・エンリケ監督は退任、主将のブスケツは代表引退か 

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【カタールW杯】立て直しが迫られるスペイン ルイス・エンリケ監督は退任、主将のブスケツは代表引退か 
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FIFAワールドカップカタール2022・決勝トーナメント1回戦でグループEを2位通過したスペインとグループFを1位通過したモロッコが対戦。試合は0-0のままPK戦に突入し、最後はモロッコに軍配があがった。

優勝候補のスペインは結局、白星を挙げたのはグループリーグ初戦のコスタリカ戦のみという結果に終わり、カタールから去ることになった。前回2018年ロシア大会に続きベスト16に終わった無敵艦隊は、立て直しが迫られている。

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■「1000回PK練習」でも全員失敗

モロッコの堅守を最後まで崩せなかったスペイン。主導権を握り、いくらパスを回しても決定機には結び付かず、時間だけが経過。最後までゴールを奪うには至らず、延長戦を経てPK戦へ突入。ここでまさかの3人連続失敗となり、ベスト16で散った。

皮肉にもルイス・エンリケ監督は試合前日、PK戦は運次第という論調を否定し、あくまで実力の一部であると主張。「代表選手たちにはW杯までに1000回PK練習をしてくるようにと指示した」と明かし、自信を見せていた。しかし、結果は登場した3人が全員決められないという歴史的失態を犯してしまった。

記者会見でも質問はPK戦に集まり、指揮官は「シューターを選んだのは私だ」と告げた。記者から「後悔はないか」と問われると、「彼らは最高のシューターだと思った。もう一度PK戦をやることになっても同じ選手を選ぶだろう。彼らに任せ、彼らに自由を与えた。いや、再びPK戦があったら今度は1人だけ代えるね。ヤシン・ブヌ(相手モロッコのGK)を交代させる」とジョークも交え、自身の決断を正当化した。

■「大事なのはチーム。私ではない」

しかし、1番手のキッカーとなったパブロ・サラビアは延長後半13分から出場した選手。PKを蹴るためだけに出てきて、挙句ミスした形になった。采配に批判が集まるのも無理はなく、去就については「私と代表チームにとって何がベストなのか考え、心を落ち着かせる必要がある」と明言を避けた。そもそも同監督の契約は年内いっぱい。新監督を迎えるには悪くないタイミングとなっているほか、アトレティコ・マドリードなどビッグクラブの監督に就任するという噂もある。

指揮官だけでなく、チームの中心であるセルヒオ・ブスケツの動向も注目されている。34歳の代表キャプテンは「残酷にもPK戦で決まってしまった。相手を消耗させ、裏返し、スペースを見つけようとしたが、最後のパスで少し運がなかった」と振り返った。その上で、今後については「いま大事なのは代表チームであって、私ではない」と代表引退について含みをもたせた。

監督と主将が後進に道を譲るところから新生スペイン代表の構築が始まるのだろうか。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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