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今年9月に引退した元プロ・テニスプレーヤーのロジャー・フェデラーは19日、自身がブランドアンバサダーを務めるユニクロのイベント「UNIQLO LifeWear Day Tokyo 2022 with Roger Federer」に登場。同じアンバサダーである錦織圭、国枝慎吾、ゴードン・リードとともにキッズ・クリニックなどに参加するなど、現役生活を振り返った。
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■日経新聞の質問に釘を刺す
フェデラーはイベント後、同アンバサダーたちとともに記者会見にのぞみ、つめかけた報道陣からの質問に応えた。
こうした記者会見では相変わらず日本の旧態然としたメディアは馬脚を露わす。限られた時間の中、運営側から「一社一問」と釘を差されているにもかかわらず、日経新聞の記者は二つの質問を投げかけた。どうも高名な新聞社では、自分たちだけはルールを破っても許されるというエゴを教え込まれているのであろう。
これにはフェデラーも「今のは2つの別の質問だったね」とやんわりと釘を刺した。2つ目の質問は、テニスともこの日のイベントとも、社会貢献ともまったく無関係。「カタールW杯では、どこが優勝するか。サッカー・ジャーナリストになった気持ちで応えてほしい」というもの。
興味深いが、いささか失礼だという点には気づかないらしい。そこでフェデラーは釘を刺したという次第だ。また人格者として知られるフェデラーは、この質問に対し「その予想については、ジャーナリストである、あなたのほうがよほど詳しいでしょう」と、うかつに一国の名を挙げることはしなかった。
その上で「もちろん常にスイスを後押ししています。今回はとても厳しい組に入っていることはわかっていますが、ぜひ頑張ってほしい」と母国にエールを贈った。スイスは今大会グループG。常に優勝国の筆頭に挙がるブラジル、アフリカの強国カメルーン、古豪セルビアと同組となっている。
最後にフェデラーは、「素晴らしいワールドカップとなることを願っています」と大会の成功を祈念する言葉も忘れなかった。
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文●SPREAD編集部