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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は23日(日本時間24日)、敵地でのミネソタ・ツインズ戦に「3番DH・投手」でスタメン出場。強い雨が降る中でマウンドに立った大谷は初回、先頭打者をゴロで打ち取るも、2四球とデッドボールでいきなり満塁のピンチを招くと、5番ジェイク・ケイブのダブルプレーの間に生還を許し、無安打ながら1失点を許した。
大谷は2回以降調子を取り戻し、3安打2失点7奪三振と好投するも、6回に再び乱れ、無死満塁のピンチを背負った場面で降板。5回0/3、3安打2失点7三振6四球だった。
しかし、打者・大谷は7回の第4打席にセンター前を抜ける鋭いタイムリーを放ち、9試合連続安打をマーク。試合は4-2でエンゼルスが勝利。大谷は14勝目を挙げ、「2桁勝利2桁本塁打」を達成した1918年のベーブ・ルースの(13勝11本塁打)の勝利数を上回り、またも歴史的記録を打ち立てた。
◆【実際の映像】大谷翔平、自身初シーズン200奪三振は内角の83マイルカーブで奪った見逃し三振
■200奪三振達成に現地は「とんでもない快挙だ」
大谷は4回、6番ゲーリー・サンチェスを三振に仕留め、自身初のシーズン200奪三振を記録した。『MLB.com』エンゼルス番のレット・ボリンジャー記者は「エンゼルスでシーズン200奪三振を記録したのは、2010年のジェレッド・ウィーバー以来だ」と紹介。敵軍のツインズ番パク・ドヒョン記者は「ショーヘイ・オオタニがゲーリー・サンチェスをカーブで凍らせ、今季200個目の三振を奪った」と伝えた。
大谷の快挙に現地メディアは興奮した。中継局の『バリー・スポーツ・ウエスト』の実況マーク・グビザ氏は「オオタニさん、おめでとう!! 200奪三振だ。SUGOI」と賛辞を送り、同局レポーターのエリカ・ウエストンは「MVP!!」と歓喜のTweetをアップした。
また、『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者は「オオタニは今季200奪三振を達成した。参考までに、2021年のMVPイヤーは156奪三振。投球回数も今年より21イニングう少なかった」と注目。さらに、元『ジ・アスレチック』のブレント・マグワイア記者は、「ショーヘイ・オオタニ(投手)の200奪三振。打者として34本塁打、OPSがほぼ.900の選手として、とんでもない快挙だ」と脱帽した。
■6回途中で降板も、敵地ファンから大きな拍手
一方で、この試合の大谷は厳しい判定に泣かされた面もある。大谷は初回と6回に乱れ、6四球。だが、6回は際どい判定もあった。前出のマグワイア記者は「ショーヘイが降板となったあのボールは…明らかにストライク。6回にアウトを取れなかった大谷にとって、厳しい幕引きとなった」とツイートすると、続けて「オオタニは今試合、6四球を出した。1試合でこれだけ四球を出したのは、2021年5月5日以来だ」と驚いた。
しかし、大谷は敵軍ファンをも魅了した。前出のツインズ番パク・ドヒョン記者は、「マウンドから降板するオオタニに、多くのツインズファンから拍手が送られた」と紹介。活躍を続ける大谷は敵地でも大人気だ。
◆大谷翔平、自身初のシーズン200奪三振で14勝目 9試合連続安打でダメ押し打と投打に貢献
◆大谷翔平、メジャー自身初シーズン200奪三振達成 野茂、松坂、ダルビッシュに続き日本人4人目
◆「大谷翔平は今季15勝」とベーブ・ルースの孫が予言 “リアル二刀流”は「オオタニが初めて」と絶賛
文●澤 良憲(Yoshi Sawa)