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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が19日(日本時間20日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番DH」で先発出場。4打数2安打で7試合ぶりのマルチ安打をマークしたが、チームは1-9で敗れ、連勝は3で止まった。この結果、公式戦15試合を残し、エンゼルスのプレーオフ進出の可能性が完全に消滅した。
大谷を巡っては、アーロン・ジャッジとのMVP論争がますます白熱しているように見えるが、『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は「オオタニ対ジャッジの判定は難しくない」と題し、記事をアップした。
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■「優勝争いしているチームから選ぶべき」
ローゼンタール記者が執筆した記事は、8つの賞レースを投票の難易度でランク付けしたもので、投票の際、容易に決断できる順に「ナ・リーグのサイヤング賞」「ア・リーグの新人王」「ナ・リーグのMVP」と続き、大谷とジャッジが争う「ア・リーグMVP」は4番目となった。
記事は「ヤンキースファンはこれが一番簡単と主張するかもしれない。ジャッジはあと2本でア・リーグ本塁打記録に並ぶし、ここ75年間で5度目となる三冠王に挑戦している。個人的には優勝争いをしているチームからMVPを選ぶべきだと思う。理由は、より重圧のかかる中で戦っている選手の成績を重視したいからだ。ジャッジは9月、ヤンキースが失速する中で、孤軍奮闘しチームを救った。私はジャッジを選ぶし、ジャッジがMVPを取れないということは考えにくい。しかし、オオタニが満票でMVPになった翌シーズン、本人が『今年の方が良いプレーをしている』とコメントしたにもかかわらず、2位になるというのもほとんど考えられない」とその投票の難易度について記した。
5番目は「ナ・リーグの新人王」、6番目は「ナ・リーグの監督賞」とした。7番目は「ア・リーグの監督賞」で、8番目つまり最も投票に悩むのが「ア・リーグのサイヤング賞」で、ジャスティン・バーランダーやシェーン・マクラナハンら5人ほどが現在争っており、「この部門は最後までもつれそうだ」と指摘した。
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文●SPREAD編集部