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サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が18日(日本時間19日)、敵地でのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦に先発。6回1安打無失点、8奪三振の好投で、15勝目をマークした。15勝はメジャー1年目の2012年以来10年ぶり。これでメジャー通算94勝目となり、日本で挙げた93勝を超えた。チームは6-1で勝利し、3連勝。ワイルドカードでのプレーオフ進出へ向けて前進した。
◆【実際の映像】ダルビッシュ、「これはヤバい」と“ピッチング・ニンジャ”フリードマン氏絶賛の138キロバックドア・スライダー
■5回1死までパーフェクト
4連勝中のダルビッシュは、この日も安定した投球を披露。初回先頭ジョシュ・ロハスに11球粘られたものの二飛に打ち取ると、後続を2者連続三振に切って取った。2回以降も抜群の制球力を武器に、5回1死までパーフェクトに抑えた。その後、四球と安打を与え、さらに自身の失策も重なり、2死満塁のピンチを迎えたが、9番ヘラルド・ペルドモをこの日8個目の三振で仕留めて切り抜けた。
この試合6回で降板したダルビッシュは94球を投げて1安打無失点、8奪三振1四球で15勝目をマーク。勝利数はナ・リーグ4位タイに浮上した。また、クオリティスタート(QS=6回自責点3以内)は6試合連続となり、今季23回目(先発28回)で、ナ・リーグ単独トップとなった。
“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏もダルビッシュの投球を称賛。「コースギリギリに投げ込んだ96マイル(約154キロ)の速球」「これはヤバい 86マイル(約138キロ)のバックドアスライダー」などとつづり、打者が手の出なかったボールについて実際の映像とともに投稿した。
■「試合に勝つことがもっとも重要」
ダルビッシュは試合後、「今日は直球が良かった。直球で押せた」と自身の投球を振り返るとともに「この時点では、まず試合に勝つことがもっとも重要。チームのためにそれができたことがうれしい」と話し、ワイルドカードでのプレーオフ進出へ向けて貴重な1勝を挙げたことに胸をなでおろしていた。
また、米データサイト『コーディファイ』は公式Twitterで、80試合以上に先発登板(1988年以降)した投手の中で、2ストライクを取ってからの被打率が低い9人を紹介。ダルビッシュは2ストライク時の被打率が.132で2位、野茂英雄氏が.134で3位だった。トップは1999年に殿堂入りしたノーラン・ライアン氏で.130だった。
この日のパドレスは、マニー・マチャドの29号2ランに加え、フアン・ソトにも25号ソロが飛び出した。ダルビッシュの好投と主軸のアベック弾で3連勝を飾ったチームは、ワイルドカード争いでも2位に浮上。プレーオフ進出が見えてきた。
◆【実際の映像】ダルビッシュ、コースギリギリに投げ込んだ96マイル(約154キロ)の速球
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文●SPREAD編集部
Yu Darvish, 96mph ⛽️ & Bow.
5th K. pic.twitter.com/KiinrlsNxS
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 18, 2022
Yu Darvish, Sick 86mph Back Door Slider. 🤒
8th K pic.twitter.com/hSrnjJbhQe
— Rob Friedman (@PitchingNinja) September 18, 2022