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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は24日(日本時間25日)、敵地アトランタでのブレーブスとの最終戦に「1番DH」でスタメン出場。2試合連続弾も期待されたが、4打数無安打1得点1四球だった。
試合はエンゼルスが初回からの大量得点と先発のレイド・デトマーズの好投でゲームの主導権を握ったまま、ブレーブスに9-1で大勝。昨季の覇者からのスイープを阻止した。
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■珍事・1イニング5得点も大谷は“2の0”
エンゼルスは初回から打線が爆発した。2番のテイラー・ウォードの13号の先制ソロ弾をきっかけに、5者連続安打を含む6安打で一挙に5点を先取。
試合を速報する『オレンジカウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者はツイッターで、「みんな、エンゼルスは……(スコアブックを確認中)4者連続安打しているぞ」と、ジョーク交じりにその様子を伝えた。
一方、同じ回にこんな珍事も起こった。それは2度打席に立った大谷がノーヒットだったことだ。『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者はツイッターに「エンゼルスは1イニングで5得点を挙げたが、ショーヘイ・オオタニは同じ回に2の0だった。こんなことは滅多に見られない!」と投稿し、驚きを見せた。打撃での貢献度が高い大谷のまさかの無安打に、現地記者からも驚きの声が上がった。
■大谷の先発以外の試合で1勝14敗
今日の試合、エンゼルスは投打がうまく噛み合いブレーブスに大勝した。エンゼルスが7点以上を挙げたのは7月13日以来。
『ジ・アスレチック』のサム・ブラム記者は試合後、「先発、中継ぎ、打線、守備がうまく噛み合った試合だった」と試合を振り返りながら、「オオタニ以外の先発でエンゼルスが勝利したのは6月27日以来」と紹介。『AP通信』のグレッグ・ビチャム記者も同じタイミングに、「6月27日以降、オオタニが投げていない試合成績が1勝14敗となった」と投稿し、大谷以外の先発でつかんだようやくの勝利に一同ホッとした様子を見せた。
主軸を欠く中で見せたエンゼルスの久しぶりの猛攻劇。今日は打撃での活躍は見られなかったが、投打で孤軍奮闘し続けている大谷にとっても、貴重な勝利となった。
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文●澤 良憲(Yoshi Sawa)