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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は15日(日本時間16日)、本拠地でのロサンゼルス・ドジャースとの「フリーウェイ・シリーズ」に「2番DH」でスタメン出場。対するドジャースの先発はこの日試合前までにメジャー通算191勝を上げているクレイトン・カーショー。大谷がメジャー屈指に左腕と対決するのは、公式戦では昨年5月8日(同9日)以来。前回対決で大谷は2打数無安打に抑えられた。今日の対戦でリベンジを果たしたいところだったが、快投するカーショーに手も足も出なかった。打撃成績は4打数無安打2三振。打率は.255に低下した。
試合は、カーショーの独断場となり7回まで完全試合ピッチング。エンゼルスは8回にルイス・レンヒフォのツーベースでノーノーを破り、9回にブランドン・マーシュがソロ本塁打で一矢報いたが、1ー9で惨敗。カーショーに今季7勝目、通算192勝目を献上した。
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■本拠地なのにまるでアウェー戦 ドジャースファンの多さにエンゼルス萎縮?
本拠地が近いチーム同士の試合では、互いのチームファンが多く集まるが、今日の試合に関してはドジャースのファンがエンゼルスファンを大きく上回ったようだ。公式発表によればその入場者数は4万4648人だったが、『ロサンゼルス・タイムズ』のサラ・バレンズエラ記者は、「ドジャースファンは(7回裏のセブンス・イニング・ストレッチの)歌の中でドジャースのファンたちが『ドジャース』と叫び、『(ホームで歌われる)エンゼルス』という部分をかき消した」と、ツイッターと投稿し、ドジャースファンの数の多さを改めて伝えた。
また相手先発のカーショーに7回までノーノーに抑え込まれたエンゼルスに、元『ジ・アスレチック』のブレント・マグワイア記者は、「ドジャースは正直エンゼルスをその本拠地で恥辱している。これはひどい」と厳しい言葉を投げた。
エンゼルスはこの負けで39勝52敗となったが、前半戦最後となる明日の試合は勝利で飾りたいもの。また、大谷も一発を見舞い20号の大台に乗せるのか、期待したいところだ。
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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)