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8月2日(日本時間3日)に期限を迎えるトレード市場。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平の周辺も騒がしくなっているが、元メジャーリーガーも「エンゼルはオオタニをトレードに出すべき」と発言。さらに、大谷のみならず、マイク・トラウトにも移籍を勧めている。なお、大谷は12日(同13日)、本拠地でのヒューストン・アストロズ戦に「3番DH」で先発出場した。
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■「すべてをやり直す時が来た」
「ビッグタイム・ベースボール」のポッドキャスト番組に出演したコディ・デッカー氏(元サンディエゴ・パドレスなど)とトニー・グウィンJr.氏(元ミルウォーキー・ブルワーズなど)は、大谷とトラウトという両スーパースターをトレードリストに載せる可能性について議論した。
デッカー氏は「トラウトとオオタニをトレードする時が来た。前に進み、率直に言って、すべてをやり直すときだ。エンゼルスはこの体制では勝てない」と提言。グウィン氏は「僕はマイク・トラウトの大ファンなんだ。個人的には重要な試合が行われる10月に彼がプレーする姿を見たい」と話し、ポストシーズン進出チームへの移籍を希望した。
2人の元メジャーリーガーがそろって口にしたのは、「もしエンゼルスがこの2人のベストプレイヤーを擁して勝つ方法を見出せないのであれば、どちらか、あるいは両方をトレードすべき」ということ。
実際には3度のMVPに輝いたトラウトとスポーツ界で前人未踏の道を歩む大谷との別れを選択する可能性は低いと思われるものの、2人は「エンゼルスがメガスターのどちらか、または両選手を移籍させれば、そのリターンで得る才能からワールドシリーズ進出チーム級のロースターを構築することができるだろう」と指摘した。
そもそも移籍話が急浮上している理由は、エンゼルスの成績不振にある。エンゼルスはここ4シーズン、平凡なシーズンを送ってきたが、それでも5割を切って前半戦を終えたことはない。借金生活を歩む今季の前半戦は、ここ4年で最悪ということになる。光明が見えないままオールスター戦を迎えると、トレード話も現実味を帯びてくるかもしれない。
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文・SPREAD編集部