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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は18日(日本時間19日)、敵地で行われたシアトル・マリナーズとのダブルヘッダーで、2試合とも「3番DH」で先発出場したが、第1試合は5打数無安打に終わり、連続試合安打は11で途切れた。また、第2試合も4打数無安打だった。
エンゼルスは第1試合、延長10回にマイク・トラウトの2試合ぶり第19号決勝2ランが飛び出し、4-2で勝利。第2試合もトラウトの2試合連続の第20号ソロ弾と、代打出場のジャレッド・ウォルシュの第12号2ランで得点を重ね、3-0で連勝。エンゼルスは、5月20日(同21日)のアスレチックス戦以来となるカード勝ち越しを決めた。
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■大谷の存在がチームの勝利を呼び込む
延長に突入したダブルヘッダー第1試合を決めたのはトラウトだった。延長10回、2アウト、ランナー3塁という場面で、トラウトはセンターへ勝ち越しの2ランを放ち、チームを勝利に導いた。
マリナーズが同球場を大得意とするトラウトと勝負したことに、『MLB.com』のエンゼルス番を務めるレット・ボリンジャー記者は「マリナーズは、2アウト、ランナー3塁という場面で、トラウトと勝負することを決めた。しかし、それはうまくいかなった」とTwitterに投稿。また、地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者は「理由はわからないが、マリナーズはトラウトに申告敬遠をしなかった」と疑問の声をあげた。
『MLB.com』マリナーズ番ダニエル・クラマー記者は、なぜトラウトと勝負したのか、スコット・サービス監督が語った理由を次のように報じた。「タフな決断だった。最高の投手を送ったが、我々から良く打つマイク・トラウトと、後ろに昨季MVPのオオタニが控えてる。おかしな話だが、右投手対トラウトと右投手対オオタニで考えた時、どちらかを選ばなければならない」。
また『オレンジカウンティ・レジスター』は、エンゼルスのフィル・ネビン代理監督の「(相手にとって)あれは毒を選ぶようなものだ」というコメントを紹介。今日の大谷は、ダブルヘッダーの2試合ともに無安打に終わったが、相手にとってやはり脅威的存在なのは変わりない。“トラウタニ”という強打者が並ぶエンゼルス打線の恐ろしさを改めて知らしめた。
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文・澤 良憲(Yoshi Sawa)
Mike Trout's 20th home run of the season, and 4th against Seattle so far pic.twitter.com/HsERPbKmQA
— Los Angeles Angels (@Angels) June 19, 2022