
ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は5日(日本時間6日)、敵地フェンウェイ・パークでのボストン・レッドソックス戦に「3番DH・投手」で先発出場し、7回11奪三振無四球の好投で今季3勝目を挙げた。また、打っては4打数2安打1打点1得点で、自らの打棒でもチームの勝利に貢献したかたちだ。
◆【実際の映像】「二刀流の聖地」で大谷翔平が躍動 要所要所で雄叫びも飛び出した全11奪三振ハイライト
■フェンウェイでの二刀流登板は103年ぶりの偉業
常に比較される野球の神様ベーブ・ルースが「二刀流の先駆者」として躍動したフェンウェイにて、大谷がマウンドに上がるのは、メジャー5年目で初めて。現存するMLBのスタジアムとして最古となる同球場の開場は1912年(2番目に古い球場は1914年に開場した、鈴木誠也がホームとするリグレー・フィールド)。
ここで投打にわたって活躍したルースはレッドソックスのワールドシリーズ制覇にも貢献、しかし当時のオーナーが「野球の神様」をニューヨーク・ヤンキースに金銭トレード。以降、ヤンキースはルー・ゲーリックらと黄金期を築くが、レッドソックスは「バンビーノ(ルースの愛称)の呪い」により、86年もワールドシリーズ制覇から遠ざかることになった。
つまり大谷による伝統のフェンウェイでの二刀流登板は1919年以来、メジャーにおいても103年ぶりの偉業でもあった。
大谷はこの日のピッチングについて「序盤は苦しい展開でしたけども、結果的に勝つことができたので最終的に素晴らしいゲームだったと思います。(レッドソックスは)素晴らしい打線なので、いつもどおり、ひとりひとりアウトがとれればいいと思っていました」と振り返った。
99球を投じ最速161キロを記録。試合中、度々雄叫びを上げた点については「ロースコアのゲームだったので1点もやらないつもりでした。ゼロのまま行ければ、必ずチャンスで(味方が点を)取ってくれる、打ってくれると思っていました」と自身の心構えを明らかにした。
フェンウェイでルース以来103年ぶりの偉業を成した点については「素晴らしい球場、好きな球場なので、(シーズン中)何試合もあるわけではないので楽しみにしています。いいゲームができてよかったと思います。素晴らしい人がプレーしたところで、いいプレーができ、励みになります」と締めくくった。
大谷はこれで3勝2敗、防御率3.08、シーズン中WHIPは1.03と自身最高の数字をマークしている。
◆【実際の映像】「二刀流の聖地」で大谷翔平が躍動 要所要所で雄叫びも飛び出した全11奪三振ハイライト
◆大谷翔平、“史上最高年俸”到達の可能性は… 米記者が契約延長のポイント解説
◆「球速がアップし、曲がり幅も増加」進化した大谷翔平のスライダー MLB公式サイトが紹介
文・SPREAD編集部
All 11 Ks of Shohei Ohtani's spectacular performance □#GoHalos | @NationalPro pic.twitter.com/3r0fWS1lo6
— Los Angeles Angels (@Angels) May 5, 2022