【リーグワン】初代王者をかけたプレーオフ進出へ、3チームが残り1枠を争う 最有力は東芝か | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【リーグワン】初代王者をかけたプレーオフ進出へ、3チームが残り1枠を争う 最有力は東芝か

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【リーグワン】初代王者をかけたプレーオフ進出へ、3チームが残り1枠を争う 最有力は東芝か
  • 【リーグワン】初代王者をかけたプレーオフ進出へ、3チームが残り1枠を争う 最有力は東芝か

リーグワン初代王者の座をかけたリーグ戦も大詰めを迎えた。

プレーオフに進めるのは4チームだけ。すでに東京サンゴリアスクボタスピアーズ船橋・東京ベイ埼玉ワイルドナイツの進出は決定、最後の椅子をかけて残り2節の戦いが熾烈を極める。

現在、4位につけているのが勝ち点44の東芝ブレイブルーパス東京。昨年は9位、2018-19シーズンは11位と低迷していたチームが覚醒、11節でコベルコ神戸スティーラーズを46-35で破ってから4連勝と波に乗った。

しかも、12節にはトヨタヴェルブリッツから7トライを含む53点を上げ、その後もブラックラムズ東京から43点、NTTドコモハリケーンズ大阪から35点と決定力がアップした。総得点ではワイルドナイツを凌いでいる。

攻撃の原動力となっているのがセンターのセタ・タマニバル。強力な突破力で起点となっている。そこにSOのトム・テイラー、WTBのジョネ・ナイカブラが機能してバックスラインが躍動している。

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■残りの対戦相手をにらんだ予想

プレーオフ進出の可能性があるのは、5位横浜キヤノンイーグルスと6位トヨタヴェルブリッツまで。2チームは勝ち点41で並び、得失点差でイーグルスが上位にランクされるという状況だ。ブレイブルーパスとの勝ち点差は3。プレーオフ進出には、残り2節の連勝が求められる。

気になる対戦相手を見ると、このようになっている。

チーム名15節(4/30-5/1)16節(5/7-8)
東芝ブレイブルーパス東京東京サンゴリアス静岡ブルーレヴズ
横浜キヤノンイーグルスコベルコ神戸スティーラーズグリーンロケッツ東葛
トヨタヴェルブリッツブラックラムズ東京東京サンゴリアス

ヴェルブリッツはサンゴリアス戦の勝利が求められる。しかも、現状、得失点差が+7しかない。ライバル2チームが+100点以上持っていることを考えると、かなり不利。終盤になってチーム力も少し下降している。

■鍵となるボーナスポイント、勝ち点差の争いへ

ブレイブルーパスもサンゴリアス戦を残している。もちろん、5月1日の府中ダービーに勝利すれば、プレーオフ進出が濃厚となる。総合力で勝る相手に必死の戦いを挑むだろう。

仮にサンゴリアスに敗れて、ブレイブルーパスが1勝1敗、イーグルスが2連勝と仮定すると、ブレイブルーパスが48点、イーグルスが49点で逆転する。ここで重要になるのがボーナスポイントだ。3トライ差以上をつけた勝利と、7点差以内での敗戦は1ポイントを獲得できる。ブレイブルーパスは仮にサンゴリアスに勝てなくても、7点差以内に食い下がりたい。最終節のブルーレヴズ戦で4ポイントを取れば、勝ち点は49で同点となるが、得失差でブレイブルーパスの順位が上になる。

一方のキヤノンもボーナスポイント付きの連勝なら49まで勝ち点を伸ばせる。仮に両チームの勝ち点が並んだときは、得失点差の勝負となる。現在、ブレイブルーパスが+125、イーグルスが+101。かなり僅差の争いとなりそうだ。ゲームプランも重要になる。

プレーオフトーナメントは準決勝が5月21〜22日。決勝と3位決定戦が5月28〜29日に予定されている。

■初代トライ王争いも混戦

個人タイトルも興味深い。得点王はダミアン・マッケンジー(サンゴリアス)が188ポイントと、2位の松田力也(ワイルドナイツ)に20ポイント差をつけてトップ。マッケンジーが試合に出場しさえすれば、逃げ切る可能性が高そうだ。

一方のトライ王争いは混戦だ。トップはワイルドナイツのCTB、ディラン・ライリーの11トライ。コロナで中止になったカードを除いて全試合に出場、コンスタントにトライ数を伸ばしてきた。

それを2トライ差で追うのが、竹山晃暉(ワイルドナイツ)、テビタ・リー(サンゴリアス)、イズラエル・フォラウ(シャイニングアークス東京ベイ浦安)。個性がまったく違う3人が並んでいるのが面白い。竹山は昨年の新人賞、テビタ・リーが獲得すれば2年連続の戴冠となる。

さらに8トライにも、アタアタ・モエアキオラ(スティーラーズ)、ジョネ・ナイカブラ(ブレイブルーパス)、クワッガ・スミス(ブルーレヴズ)と渋い3人が顔をそろえた。2試合で3トライは不可能ではない。猛追を期待したい。

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著者プロフィール

牧野森太郎●フリーライター

ライフスタイル誌、アウトドア誌の編集長を経て、執筆活動を続ける。キャンピングカーでアメリカの国立公園を訪ねるのがライフワーク。著書に「アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅」「森の聖人 ソローとミューアの言葉 自分自身を生きるには」(ともに産業編集センター)がある。デルタ航空機内誌「sky」に掲載された「カリフォルニア・ロングトレイル」が、2020年「カリフォルニア・メディア・アンバサダー大賞 スポーツ部門」の最優秀賞を受賞。

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