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■オメガレインボー
【中間調整】前走・マリーンSは早めに仕掛ける正攻法。抜け出したところでやや気を抜いてしまったか、スワーヴアラミスにハナ差だけ及ばなかったが、この舞台で安定して走れるところをオープンクラスでも証明した。その後はこのレースに向け、函館滞在。7月23日にウッドコースで14-14を初時計を出し、28日の1週前も14-14程度の調整を行った。時計的にはやや拍子抜けするところだが、2走前・アハルテケSの時点で体も心肺機能もある程度仕上がっており、強い負荷はもう不要。メンタルと走りのバランス調整に専念できている。
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【最終追い切り】中間付きっ切りで稽古をつけている横山和騎手がこの日も騎乗。ゆったり入りラストの反応を見る程度の内容だったが、ゴール手前では馬自ら気持ちを乗せて鋭伸した。
【見解】中間の落ち着きぶりは特筆レベル。鞍上とのコンタクトも深まるいっぽうで先週、今週とまさに鞍上の意のままに動かされているような雰囲気だった。全体的に時計は地味だが、今週は機敏な加速ができており精神面はすこぶるいい状態のようだ。どんな展開でも食い込んできそうな雰囲気が漂う。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。