【バスケットボール】「命を輝かせる姿を!」 河瀨直美新会長がWリーグの魅力発信に意欲 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【バスケットボール】「命を輝かせる姿を!」 河瀨直美新会長がWリーグの魅力発信に意欲

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【バスケットボール】「命を輝かせる姿を!」 河瀨直美新会長がWリーグの魅力発信に意欲
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女子バスケットボールリーグWリーグ)は21日、東京・六本木で新体制発表記者会見を行い、4日に就任発表されていた映画監督の河瀨直美新会長をはじめ、新任理事らが東京五輪とその後のWリーグの普及と発展について意気込みを語った。


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■“人生の金メダリスト”を輩出したい


河瀨新会長は、就任理由として「Wリーグではたくさんの選ばれし選手が命を輝かせています。でもまだまだ多くの国民の皆様にはその姿を認知されていない現状があります。こんなに素敵なバスケの選手たちを、皆に紹介したいと思いました」と語った。続けて現役引退後のセカンドキャリアを課題のひとつとして挙げ「一生選手でいることはできないが、”人生の金メダリスト”になることはできる」とした上で「多くの人を励まし、世界を明るい方へ導ける、そんな人をWリーグから輩出したい」と意気込んだ。


河瀨直美新会長


新会長は1997年、『萌の朱雀』でカンヌ国際映画祭新人監督賞を受賞。国際的知名度も高く、今回の東京五輪では公式映画監督にもなっている。高校時代はバスケで国体に出場した経歴も持つ。また、自身の映画監督としてのキャリアと発信力を活かし「承認していただけるのであればWリーグを盛り上げるような映像を撮りたい」と、WリーグのPR動画作成にも意欲を示した。


今回の新体制では新会長のほか、Wリーグに12年間所属し日本代表としてアテネ五輪に出場した経験を持つ楠田加穂里氏、Wリーグに6年所属した経験を活かしてアスリートのキャリア教育を行うNPO法人を立ち上げた有明葵衣氏、9年間Wリーグに所属し現在は試合の解説者などを務める中川聴乃氏、Wリーグに6年所属し今回最年少での就任となった伊集南氏と、WリーグOG4名が理事に抜擢された。なかでも中川氏は「SPREAD」でもコラムを執筆中。当サイトを通して、さらに女性バスケの魅力を伝えてもらえるに違いない。


■心強いメンバーで、選手たちを支える


左から専務理事・清野英二氏、新会長・河瀨直美氏、副会長・橋本信雄氏


各理事からの決意表明の後、河瀨新会長は「皆さんよどみなく、クレバーなメッセージを伝えられて心強い。女性だからということだけでなく、本当に優れた人として、現役時も引退後も輝いてくれる資質のある人が集まってくれた」とし「このメンバーで「人として高い自分自身を目指し続けられるような行動や環境」を作り選手たちを支えたい」とした。


Wリーグは世界一を狙える実力のある選手たちが在籍しているにも関わらず、試合数はBリーグの3分の1と活躍の場が少なく、認知度の低さも課題となっている。


東京五輪をきっかけに、Wリーグの選手たちの活躍にも多くの注目が注ぐことが期待されるが、その後も注目度を継続させるための発信の取り組みや、育成、女性アスリートが結婚・出産後も選手を続けられる環境つくりなど課題も多い。新体制となったWリーグ、今後どのように発展して行くのか、期待が寄せられる。


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文・工藤愛梨(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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