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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は20日(日本時間21日)、本拠地であるエンゼル・スタジアムでのデトロイト・タイガース戦に「2番・DH」でスタメン出場し、3試合連発となる23号2ランを放った。本塁打王争いで、トロント・ブルージェイズのゲレーロJrに並び両リーグトップに浮上した。
■タイミングの遅れを修正しアーチにつなげる
5回1死二塁で迎えた大谷の第3打席。1ボール2ストライクからタイガースの先発右腕マイズの外角低めスライダーを捉え、中越えに運んだ。打球速度は104マイル(約167キロ)、飛距離は414フィート(約126メートル)、打球角度は23度だった。
MLB公式サイトによると、大谷は第1、第2打席いずれも空振り三振に打ち取られており、「タイミングが遅れていた。遅れないように意識した」と第3打席で修正したことを明かした。一方、打たれたケーシー・マイズは「あの球はそれほど悪くはなかった。ゾーン低めに行ったしね。ただ、彼はものすごくパワーがある」と残念そうに振り返っていたという。
「SHO TIME」で埋め尽くされた1週間だった。まず15日に本塁打を放つと、翌16日もアーチをかけた。そして、17日は先発登板し今季3勝目。一夜明けた18日は「2番DH」に戻り、今季初となる1試合2本塁打をマーク。そして19、20日は再び2試合連続となる本塁打を打った。この間にはオールスターゲームのホームラン競争に出場することを自らのSNSで明らかにするなど、MLBの話題は大谷一色に染まった。
■マドン監督「走攻守で自信を持っている」
この大車輪の活躍にエンゼルスのジョー・マドン監督も試合後、「本当に途方もないね。見ていて楽しい」と目を細め、「(ショウヘイは)とても才能がある。そして、とにかく自信を持っている。投球でも打撃でも走塁に関しても自信を持ってプレーしているのが良い」と賛辞を贈った。
この日は「父の日」ということで、特別仕様の水色のアイテム(バット、スパイクなど)を身にまとい、プレーした大谷。ホームランを打った肝心の第3打席では黒バットに変えていた点はご愛敬だが、日本で応援する父徹さんへ向けてしっかりと感謝のアーチを届けた。
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文・SPREAD編集部