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イギリスの3歳クラシック競走である第243回オークス(GI、芝2410m)が4日、イギリスのエプソム競馬場で行われ、ディープインパクト産駒のスノーフォール(牝3、A.オブライエン厩舎)が、レース史上最大着差の16馬身差で圧勝した。
稍重の勝ち時計は2分42秒67。鞍上はGI200勝以上を誇る名手ランフランコ・デットーリ騎手。
レース後、デットーリ騎手も「私は多くのクラシックレースを勝ってきたが、これほど簡単に勝てたレースはない」と称賛した衝撃の圧勝劇を、現地メディアも興奮気味に伝えている。
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■「息をのむような衝撃的な勝利」
レースは雨の中、14頭立てで行われ、スノーフォールは道中後方に待機。直線に向くと馬群をこじあけるように進出し、一気に先頭へ躍り出ると、そこからは独走体勢。2着ミステリーエンジェルに16馬身差をつけてゴールしたが、最後は中継カメラも2着以下を映せないほどの着差だった。
英地元紙「Independent」は「スノーフォールが息をのむ衝撃的な勝利」と報じると、Twitter上でも「スーパーパフォーマンス」と紹介している。
また、「The Sun」では「スノーフォールがエプソムの馬場を物ともせず、開いた口がふさがらないオークス勝利をデットーリにもたらす」とレポートされ、「16馬身差をつけたエイダン・オブライエン厩舎の牝馬による、近代史では指折りのクラシック圧勝劇」と賛辞が送られた。
海外専門メディア「Sporting Life」は、レース後のオブライエン氏のコメントを紹介。オブライエン氏はレースを満足げに振り返り「ディープインパクトの信じられない血統だ」と語っている。
オークス勝利を受け、欧州のブックメーカー各社では、日本からクロノジェネシスやレイパパレらが参戦予定の凱旋門賞(仏GI、芝2400m)の前売りオッズでスノーフォールを1番人気に押し上げている。
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文・SPREAD編集部