【格闘技】シバター、RIZINでHIROYAの腕を折らなかった理由 「格闘技に興味を持ってもらう試合を」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【格闘技】シバター、RIZINでHIROYAの腕を折らなかった理由 「格闘技に興味を持ってもらう試合を」

新着 ビジネス
【格闘技】シバター、RIZINでHIROYAの腕を折らなかった理由 「格闘技に興味を持ってもらう試合を」
  • 【格闘技】シバター、RIZINでHIROYAの腕を折らなかった理由 「格闘技に興味を持ってもらう試合を」

Youtuberであり格闘家でもあるシバターが1日、自身のYouTubeチャンネル「PROWRESTLING SHIBATAR ZZ」を更新。「なぜシバターはHIROYAの腕を折らなかったのか」のタイトルで、昨年12月31日『RIZIN.26』でHIROYAと戦い、アームバーを決めた際の心のうちを明かした。その言葉の節々からは、「格闘家」「Youtuber」という二つの顔を持つシバターならではの矜持が見て取れた。


◆朝倉未来とシバターがYouTube対談 皇治とのRIZIN因縁対決に「やりたい」


動画の前半では、約1カ月前に『RIZIN.26』へ出場してからここに至るまで、その反響と自身がRIZINや格闘技界にもたらした功績について言及。「これまでのRIZINの過去にあった試合の動画の再生数が、軒並み上がっているのよ」と切り出すと、その要因について分析した。


「これまで格闘技を見ていなかった人が、今回のシバターの試合をきっかけで格闘技を見るようになって、RIZINを見るようになって。RIZINで過去にやった盛り上がった試合を見てみよう、っていってみんなYoutubeの動画をクリックしているから、過去の動画の再生数が上がっているんだよ」


そして五味隆典ミノワマンなど格闘技界における“レジェンド”たちの出場は、往年のファンを取り戻すのに一定の役割を果たすものの、新しい世代の取り込みには効果が薄いとし、「格闘技を見ていなかった若い人を格闘技RIZINに連れてきた。これはすごいですよ。すごいことやったよ、俺」と話し、新たなファンの開拓に繋がった自身のRIZIN参戦を高く評価した。


■「格闘技の怖さを見せるのは俺の仕事じゃない」


そしていよいよ、後半から本題に。自身の仕事を「これまで格闘技に興味がなかった人、見てなかった人に興味を持ってもらう」とした上で、こう続けた。


「Youtuberという変わった職業で、今注目された職業の俺が出ることによって、とりあえず興味ない人も見るわけじゃん。昔で言うボブ・サップとかさ、そういう立ち位置よ。だからその人たちに向けて、俺は格闘技に興味を持ってもらう試合をしなきゃいけないわけだ」


「そこに来て俺が、大晦日、ゴールデンタイム、フジテレビ、ね、腕折っちゃダメだろ。対戦相手の腕折ったらダメでしょ。腕十字で関節外して、ぷらんぷらんって本来腕が曲がらない方向に曲がってて、絶対ダメでしょ。格闘技って野蛮なスポーツだな、怖いスポーツだな、結局喧嘩の延長線上なんだな、って思われちゃうじゃん。


◆『RIZIN.26』シバターvsHIROYA 実際の腕十字固めのシーン(動画6:27)


あくまでもスポーツで、あくまでも楽しいものっていうのを俺は見せなきゃいけなかった。だから俺はHIROYAの腕を折らなかった。折っちゃいけなかった」とし、試合に勝つことよりも自分の持つ役割に重きを置いていたことを明らかにした。さらに大晦日興行という、年に一度のビックイベントであることも大きく関係しているという。


「大晦日の格闘技ってテレビでやるもので。紅白は歌、ガキ使はお笑い、孤独のグルメはグルメ。グルメとお笑いと歌に格闘技が加わって、エンタメ同士の対決なんだよ。視聴率を取り合っている、新しいファンを獲得しあってる状態なわけだから、競技性があるスポーツ的な試合だけじゃダメなんだって。


もちろん競技性があって、高いレベルの格闘技のカードは必要。朝倉兄弟だったり堀口恭司っていうものは絶対に必要で、榊原(CEO)さんがいった縦の軸なんだよね。それと同時に横軸、間口を広げて新しいファンを獲得しましょう、大会自体に華を持たせるというか、たくさんのお客さんに注目される感じのものにする。イベントとして豪華にする、みたいのでどうしてもいるんだって。ボブ・サップとかさ、シバターとか、Youtuberとか」と述べ、ネームバリューのある選手参戦の必要性を説いた。


ひとりの「格闘家」として格闘技を愛し、ひとりの「Youtuber」としても格闘技を愛するシバター。その実直な想いが多くファン獲得に繋がったことは間違いないだろう。


文・SPREAD編集部

《SPREAD》
page top