たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース

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たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース
  • たまさぶろが独断と偏見で選ぶ2004年スポーツ10大ニュース

オリンピックイヤーということもあり話題が豊富だった2004年も残りほんのわずか。ここで表題どおり「独断と偏見」で選んだ10大ニュースを発表する。もちろん、読者の中には「あのニュースが入っていない」と考える向きはあると思うが、あくまでMSNスポーツが選ぶニュースなのでご容赦を。選考方法は、MSNスポーツ各関係者に各自5大ニュースをピックアップさせ、その選考結果から1位に10点、2位8点、3位6点…としたポイントを加算。もっともポイントが多かった10のニュースを取り上げた。

まずは、惜しくも10位に入らなかった次点から。

次点 オレ竜、中日がセ・リーグ制覇

開幕前はその監督としての手腕に疑問符さえ付けられていた落合博満監督だが、大型補強も行わず、現有戦力のフル活用により、ほぼ独走に近い形でゴール。監督就任初年度にしてペナントを手にした。再編や史上初のストライキなどばかりが注目を集めたプロ野球界だったが、やはりこうした真剣勝負が最大のニュースであってほしいものだ。

 次点 北海道に深紅の優勝旗、駒大苫小牧が優勝

日本がアテネの金メダルラッシュで沸く時期、駒大苫小牧ナインは大躍進。春に初出場初優勝を果たした済美を相手に乱打戦を制し、見事に初優勝を飾った。86年の歴史的大会のなかで東北勢、北海道勢が優勝を決めたのは初めて。深紅の大旗は「いつ白河越えを」と囁かれ続けていたものの、今大会で一気に津軽海峡も飛び越えてしまった。五輪ばかりが注目を浴びた夏の大会だっただけに、今一度ここで喝采を送りたい。

 次点 伏兵ギリシャ、EURO2004を制す

(c)Getty Images

もちろんアテネ五輪の年だからというわけはないだろうが、欧州選手権では伏兵のギリシャが優勝をかっさらった。決勝Tの初戦で前回優勝国のフランスを撃破すると、準決勝ではチェコに1-0で辛勝。決勝では開催国のポルトガルと決戦となるも、1-0で退けた。決勝Tはすべて1-0での3連勝だっただけにギリシャ・サッカーの実力を示した大会となったが、主将のザゴラキスが「頭が真っ白だった。今の気持ちは言葉にできない。神からの最高の贈り物だ」とコメントしたほどの大波乱でもあった。

第10位 ヤンキース3連勝後まさかの4連敗 レッドソックスがWシリーズ制す

(c)Getty Images

2003年の雪辱を晴らすべくワールドシリーズ制覇を狙った松井秀喜率いるヤンキースに宿命のライバル・レッドソックスが立ちはだかる。ホーム・アウェイを含めア・リーグ・チャンピオンシップ・シリーズを序盤3連勝したヤンキースワールドシリーズ進出を疑った日本のMLBファンは皆無だったに違いない。一方、がけっぷちに立たされたレッドソックスは第4戦のオルティーズのサヨナラ2ラン、第6戦のシリングの大車輪の活躍などで大逆転劇を演出。ワールドシリーズでは、カージナルスを寄せ付けず86年ぶりに世界一を手にした。それにしてもスポーツはまったく先の読めないドラマが待っているもの。

第9位 ロシア勢旋風とシャラポワ凱旋

(c)Getty Images

2004年は女子テニスにロシア症風が吹き荒れた年だった。全仏ミスキナ、全英がシャラポワ、全米クズネツォワとそれぞれロシア・プレーヤーが制覇デビスカップでもフランスを破り、ロシアが優勝を飾った。なかでもシャラポワは日本でも2003年に続きAIGオープンに出場。下馬評どおり2連覇を飾り、すっかりテニスを忘れていた日本のマスコミにもシャラポワ旋風を巻き起こした。このロシア勢の躍進、2005年はどこまで続くのか。

第8位 浦和レッズ、悲願のステージ優勝

(c)Getty Images

Jリーグ12年目にして浦和レッズが悲願のステージ優勝。これまでも福田正博小野伸二など綺羅星のような名選手が所属していたが、叶えられなかったステージ優勝をファンと一体となってもぎ取った。エメルソン田中達也らの攻撃陣に加え、三都主アレサンドロ田中マルクス闘莉王の大型補強が見事に的中。初優勝の歓喜を目の当たりにすると、プロ野球で唯一・日本一を成し遂げることができなかった近鉄ファンがしのびない。

第7位 宮里藍、史上最年少で賞金1徴円

(c)Getty Images

あわや賞金女王さえ奪取しかねない勢いを見せた宮里藍は、不動裕理との女王決戦でも堂々のプレーぶりを見せ、視聴率も11%を獲得。ゴルフ界にとって救世主的な存在感をアピールした。藍ちゃん他10代選手の活躍で盛り上がる女子ゴルフに比べ、男子ゴルフはいまひとつ。そんななか12月19日には、兄・宮里聖志がツアー初優勝を飾った。はたして宮里兄弟は 2005年、日本ゴルフ界の牽引者となるか。

第6位 長嶋監督、脳卒中で倒れ緊急入院

(c)Getty Images

2004年前半、もっともショッキングなニュースといっても過言ではない。プロ野球界だけではなく、各スポーツ界に広く人脈を持つ氏だけに、日本スポーツ界への波紋は大きかった。必勝を期した長嶋ジャパンの名実ともに精神的な支柱であっただけに、 アテネでの結果には大きな影を落としたことも間違いない。1日も早い全快を祈りたい。

第5位 B・A・Rホンダの佐藤琢磨がアメリカGPで3位表彰台

(c)Getty Images

 2004年のMSNスポーツにおいて、単一のニュースとして最大のアクセス数を稼いだのが、この佐藤琢磨、表彰台獲得のニュース。いかに日本のスポーツファンが待ち望んでいた吉報だったかが、伺い知れる。シーズン前半、メカニカルトラブルでリタイヤの場面ばかりが目に付いた佐藤琢磨だったが、第9戦アメリカGPでその果敢なドライビングが結実した。しかもフェラーリの1-2に続いての3位だけに価値ある表彰台だ。シーズン後半、チームドライビングに徹した琢磨に表彰台のチャンスは訪れなかったが、2005年シーズンはチームの飛躍とともにドライバー佐藤琢磨の飛躍を期待したい。

第4位 田臥勇太、日本人初のNBAプレーヤーに

(c)Getty Images

 日本バスケットボール界が待ち望んだ日本人初のNBAプレーヤーが誕生した。2004年11月3日(現地時間)、どれほどの日本人が、田臥勇太がコートに足を踏み入れた歴史的瞬間の感慨をかみ締めただろうか。デビュー戦では3ポイントシュートを含め7得点。順風満帆かと思われた田臥のNBAキャリアは、しかしフェニックス・サンズの絶好調さが裏目に出、戦力外通告を受けたのも記憶に新しい。だが、田臥の挑戦はまだまだ終わらない。もちろん日本のファンも年明けのNBA復帰を願っていることに変わりはない。

第3位 日本大躍進、アテネ五輪でメダルラッシュ

(c)Getty Images

 近年、五輪での凋落をみて久しかった日本選手団が見事な活躍を見せたのが2004年のアテネだ。金メダル16個を含む、史上最多の37個のメダルを獲得。地球の裏側で行われた大会だっただけに、未明からテレビに釘付けになった人も多かったに違いない。なお、今回の企画ではアテネ五輪としてではなく、個々の選手の活躍への投票も多く見られた。強かったのは、野口みずきの女子マラソン金メダル。五輪投票の半数近くを獲得している。続いて、野村忠宏の五輪柔道初の3連覇。続いて、岩崎恭子以来の衝撃と言わしめた柴田亜衣の800m自由形の金メダル、貫禄を見せ付けた金メダルの北島康介、感動28年ぶりの金メダル、体操ニッポン復活だった。なお、アテネの街情報は、高樹みなのアテネ日記で振り返ることができる。

第2位 日本プロ野球再編騒動

 おそらく「もっとも頭に来たスポーツニュース」という項目を設ければ間違いなく1位になったであろうプロ野球再編問題。各出来事・エピソードへの投票も多かったが、一本化した結果、2位に繰り上がった。ほとんどの票が各オーナーなどの批判に集まった。そのひとつひとつをここで公開するのも一興だが、おそらく「たかがスポーツ担当が!」と一笑にふされそうな雰囲気がいまだに残っているので控えることにしよう。おそらく現在のオーナーたちのマインドセットで問題なのは「お客さんは誰なのか」という商売上の基本原則をすっかり失念していることに起因する。もっともその失念が老年期のボケによるものだとすれば、辞任してもらう以外に対処法はないのだが。そんななか、売名行為との批判がありながらも近鉄買収、新球団設立に名乗りを上げたライブドア福岡ダイエーホークスの危機を救ったソフトバンク、そして選手会を牽引したヤクルト古田には賞賛を送りたい。2005年のプロ野球が熱い勝負のニュースだけで盛り上がることを願ってやまない。

1位 イチロー、メジャー新記録のシーズン262安打を達成

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