姫野和樹「全員でチームを作りたい」 トップリーグ開幕に向けて意気込み | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

姫野和樹「全員でチームを作りたい」 トップリーグ開幕に向けて意気込み

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姫野和樹「全員でチームを作りたい」 トップリーグ開幕に向けて意気込み
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日本中を大興奮させたラグビーワールドカップ日本大会。


日本代表のナンバーエイトとして活躍した姫野和樹選手が、トヨタ自動車ヴェルブリッツキャプテンとしてジャパンラグビートップリーグでの目標を語った。


日本ラグビーを「ワンチームになって盛り上げたい」


ジャパンラグビートップリーグが17回目となるシーズン開幕に向けて、2020プレスカンファレンスを12月25日に都内で開催。各チームの監督・ヘッドコーチ、キャプテンがリーグやシーズンに向けた意気込みを語った。


姫野選手は多くの記者に囲まれながらも終始笑顔を絶やさず、「トップリーグで優勝を目指します」と宣言した。


格闘技とも言われるスポーツだけに、ワールドカップが終了してからは身体を労わりながら、盛り上がったラグビー人気を継続させるような活動も積極的に行っていった。姫野選手は独特の華があり、スタジオや誌面を明るくさせる魅力があるのは間違いない。


「メディアに出るのも大事にしているのですが、なかなか出られないので申し訳ないです」と謙虚にコメントする。ワールドカップ後の周辺変化も体感している。


「町を歩いていて声をかけてもらうことが多くなりました。これは嬉しいことですね。ようやくスタートラインに立てた気がします。ラグビー人気は来ていると思いますが、これからどうやってラグビーに興味を持ち続けてもらえるか。僕はプレイヤーなのでグラウンドで発信するだけですが、リーグ運営や協会ともワンチームになって盛り上げたいです」



(c)Getty Images



クリスマスはどう過ごしたのかも、姫野選手には質問しやすい雰囲気だった。


「昨日のクリスマスイブはステキでした(笑) フィットネスしてラグビー練習して終わり。僕たちのチームはプレゼント交換するのが恒例。僕は南アフリカ代表のジェイソン・ジェンキンスからちっちゃいスピーカーをもらいました。僕がプレゼントとして用意したのはハーブティー。いまハヤリなので」


「オレは全員でチームを作りたい」


ワールドカップでは優勝した南アフリカに決勝トーナメントで敗北したが、姫野選手は「南アの背中が見えるところまでいる」と語る。


届かない夢じゃないんです。南アにも勝てると思った。それでも負けたから悔しくてみんなで泣いたんです



(c)Getty Images



ワールドカップのために日本代表としての練習に明け暮れた直近は、チームを離れていた。日本代表としての役割をしっかりとこなすのが仕事だと思っていたからだ。そんな姫野選手の決意をくみ取って、チームメイトが気を遣わないようにしてくれたことに感謝しているという。


2020年1月12日に開幕するジャパンラグビートップリーグを視野に入れて、姫野選手は所属するトヨタ自動車に活動拠点を戻し、国内シーズンに集中する。日本代表として戦った僚友が各チームに分散し、熾烈な全15戦の総当たりリーグを戦い抜く。


姫野選手が所属するトヨタ自動車は国内外から新たな選手が加わった。11月からチームを率いるサイモン・クロン ヘッドコーチから姫野選手はこのチームでのキャプテンに任命された。


「キャプテンをやってくれと言われたときは嬉しかったです。自分の生まれたこの地でキャプテンをやれるのはとても光栄。『オレは全員でチームを作りたいんです』と言ったら、監督も同じ考え方なんだと返してくれた」


ヘッドコーチには「チームの赤いジャージのためだけを考えろ。自分のことだけじゃなくて」と言われたことも印象に残っているという。


豊田スタジアムのチケットの売り上げがすごいと聞いて、心から喜びを感じると語る。だからあえて大きな目標を掲げ、そこに向けて努力していこうとチームメイトを鼓舞する。


スタンダードを上げていくことが大事であることは、ラグビー日本代表の活動方針から学んだ経験だ。


ワールドカップ2023のために


「ジャパンラグビートップリーグではいつも通りの自分のプレーを見せたい」という姫野選手は、ファンはどんなところに注目すればいいか聞かれると、「シンプルにジャッカルのところとか見てもらえれば」と話す。


「個人としてはベストフィフティーンとMVPを取りたい。タックルを磨いて全体的にレベルアップしていきたいです」


日本代表としては、ジャパンラグビートップリーグ終了後の2020年7月に強豪イングランドを日本に迎えてテストマッチが開催される。


「イングランド戦ではすべてを磨いていきたいです。ワールドカップで見せたプレーのすべてにおいて、レベルを上げていきたい。次のワールドカップはトップフォー、あるいは優勝を目指して出場できるように頑張りたいからです



撮影:山口和幸



≪山口和幸≫


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