12月22日、フィギュアスケートの全日本選手権が最終日を迎え、男子シングルで宇野昌磨選手が優勝した。宇野選手はショートプログラム2位から羽生結弦選手を逆転。羽生選手との直接対決に初めて勝利し、全日本選手権4連覇を果たした。
4年ぶり5度目の優勝を目指した羽生選手は、ショートプログラムで首位に立つもフリーではジャンプにミスが出て2位に終わった。
4連覇を受け、宇野選手がブランドアンバサダーを務めるミズノもツイッターを更新。「#宇野昌磨 選手おめでとうございます。笑顔の宇野選手、楽しそうな宇野選手の姿が何より嬉しいです。これからもずっと応援してます」と祝福した。
\全日本4連覇!/#宇野昌磨 選手おめでとうございます。笑顔の宇野選手、楽しそうな宇野選手の姿が何より嬉しいです。これからもずっと応援してます。#uno1 #shomauno #goshoma https://t.co/neJ2BWPQ7k
— MIZUNOSHOP(ミズノ公式) (@mizunoshop) December 22, 2019
世界選手権は「自分が楽しみだなと思えるような練習をしたい」
メインコーチが決まらないまま臨んだ今季、宇野選手は不調に陥りグランプリファイナル出場を逃したが、巻き返しに向けてステファン・ランビエールコーチと新コンビを結成した。
ショートプログラム2位で臨んだフリーの演技では、ジャンプでバランスを崩すシーンもあったが踏ん張り、滑り終えた瞬間には氷上で笑顔が弾けた。
シーズンベストを更新する合計290.57点で優勝した宇野選手は、優勝者インタビューで「信じられない」とコメント。来年3月の世界選手権に向けては「もし選ばれることがあったら、自分が『世界選手権楽しみだな』と思えるような練習をしていきたい」と力強く頷いた。
ランビエールコーチがスケートの楽しさを思い出させてくれた
シーズンベスト更新の要因を聞かれると、宇野選手は「ちゃんとコーチが決まったところかな」とはにかんだ。
「今年はコーチから離れることになって、ひとりでやっていけるという思いがあったなか、試合をやってみて、試合での難しさではなく試合に向けての練習でコーチって大事なんだなと思いました」
今季の宇野選手は、スケートを始めた5歳のころから師事してきた山田満知子、樋口美穂子両コーチのもとを離れ、独り立ちを目指してきた。特に樋口コーチは宇野選手の振り付けも担当するなど、その影響力は大きかった。
迷いながら手探りで進んだシーズン。再び宇野選手に「スケートは楽しい」と思わせてくれたのがランビエールコーチだった。
「改めてステファンコーチにスケートの楽しさだったり、いろんなことを気づかさせられました。樋口美穂子先生以外に、こんなにコーチに感謝する人が現れるなんて思ってもいませんでした」