中田英寿らがパラスポーツを体験 「スポーツの力を使って、社会に対してどういうことができるか」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

中田英寿らがパラスポーツを体験 「スポーツの力を使って、社会に対してどういうことができるか」

スポーツ 短信
中田英寿らがパラスポーツを体験 「スポーツの力を使って、社会に対してどういうことができるか」
  • 中田英寿らがパラスポーツを体験 「スポーツの力を使って、社会に対してどういうことができるか」

7月8日、日本財団パラアリーナ(東京・品川)にて、『HEROs PARA-SPORTS DAY2019』が開催された。


イベントにはHEROs アンバサダーである元サッカー日本代表の中田英寿さんや巻誠一郎さん、元女子バレー日本代表の大林素子さん、スキーノルディック複合元選手の荻原次晴さんらが参加した。


また、今回新たにHEROs アンバサダーに加わった女子サッカー選手の近賀ゆかり選手も参加し、開会宣言を務めた。


近賀ゆかり選手

総勢47名が参加し、シッティングバレーボール、ゴールボール、車いすポートボール、車いすリレーの4つの競技が行われ、障害の有無にかかわらず参加者が同じ競技に一緒に取り組み汗を流した。


現在、シッティングバレーボールの解説も行っている大林素子さんは「現役の時には選手生活で一杯一杯で、社会貢献があまりできなかった。辞めてからは応援してもらう側ではなく応援する側となったので、これからもいろんな人に力や勇気を与えられるように頑張りたいです」と現役時代と引退後の活動についての違いを語った。


大林素子さん

さらに、シッティングバレーボールの感想を「バレーボーラーだからシッティングバレーが上手かと思ったら大間違いで、負けました」と笑い、「シッティングバレーの体勢は、日常生活で健常者の方はあまり使う体勢じゃないので、腕とかパンパンになりますね」とシッティングバレーの難しさを語る。


続けて「でも、バレーとつくからには個人的には絶対負けたくないと思って」と自身の負けず嫌いな性格も垣間見せた。


また、前述の通り今回より新たにアンバサダーの仲間入りをした近賀選手は「どのスポーツにも特性があるので、その特性を早くつかむことでその競技を向上できるのは一緒だと思うし、勉強になります。やっていても楽しいです」と勉強熱心な姿勢を見せた。


近賀ゆかり選手

初めてゴールボールを体験した感想は「視界がない世界は初めてで、他の感覚が大事になってくるんだなといろんな感覚を研ぎ澄まさなくてはならないなかで、これを鍛えたらサッカーに活かせると思いました」と自身の専門であるサッカーに繋げられると意欲を見せる。


また、アンバサダーになった感想を聞かれ「HEROsといえばヒデさん(中田英寿さん)なので、サッカーをしている身としたら、すごく光栄に思います。色々教えてもらいながらこれからも頑張りたいです」と意気込んだ。


巻誠一郎さん、近賀ゆかり選手

スポーツの力を使って、社会に対してどういうことができるか


全競技終了後には、中田英寿さんが記者の囲み取材に応じた。


中田英寿さん

24種目ものアスリートが集まったこの日。


中田さんは「HEROsが始まった経緯のなかに、競技の垣根を越えて選手が出会う場所というのがあったので、今回あらゆる競技を越えて集まれたのは楽しかったです。僕の現役時代から活動があったらもっとサッカーに活かせるものがあったと思います」と感想を述べた。


パラだけでなく、体験したことのないあらゆるスポーツを経験をすることで、興味を持てる。そういった意味で今回のスポーツ大会をこれからも様々な種目で行えればいいと思います」


車いすリレー参加時の中田英寿さん
シッティングバレーボールに参加した中田英寿さん

中田さんはHEROsの取り組みついて「スポーツの垣根を越えていろんな選手が出会ったり、現役や引退の状態を越えて出会う場所であったり、スポーツの力を使ってより社会に対してどういうことができるか考えていきたい」と今後についての考えを明らかにした。


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