その出来事が起こったのは米・テキサス州で開催されていたダラス・マラソン。女子リレーの部に出場していた地元ダラスの高校生、アリアナ・ルターマンさんが、ゴール直前で脱水症状となり何度も倒れてしまったチャンドラー・セルフさん(フルマラソンの部に出場)を抱えながらゴールした。
リレーのアンカーをつとめていたルターマンさんは、それまでトップを走っていたセルフさんをとらえてしばらく併走。そして、ゴール手前100mというところで、その出来事は発生した。セルフさんがふらつき…

ひざから崩れるように、倒れてしまう。ゴールはすぐそこ。ルターマンさんはそのまま走っていれば先にゴールテープを切れていたものの、セルフさんを助けた。

なんとか立ち上がるセルフさん。それでも、数歩歩くと…

再び倒れてしまう。ルターマンさんはセルフさんをサポートしながらゴールへ向かかう。

ルターマンさんを先にゴールさせて… ルターマンさんは2時間53分58秒で優勝。

その後、すぐにセルフさんは車イスで救助される。セルフさんの健闘を称えるかのように手をあげているルターマンさん。

確かに、フルマラソンとリレーということでカテゴリーは異なる。しかし、ゴールを目の前にした地点でのこの行為は瞬く間にSNSで拡散され、ルターマンさんには多くの称賛の声が送られた。
セルフさんのご家族もルターマンさんに対して「彼女こそ勝者に値する」と語っていたそうだ。