5月26日、グランフロント大阪「うめきた広場」にて「ワールドマスターズゲームズ2021関西大会2年前イベント」が開催された。これは、2021年に関西で開催される生涯スポーツの祭典「ワールドマスターズゲームズ(以下WMG)」を盛り上げるもの。
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この日の大阪は最高気温31と猛暑であったが、会場には多くの家族連れなどが足を運んだ。会場内には競技開催府県市によるスポーツ体験ブースが設置されており、珍しい競技に挑戦する子どもたちの姿も見受けられた。
イベントステージには、近畿日本鉄道の実業団ラグビーチーム「近鉄ライナーズ」の選手も登場。
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イベントを訪れた子どもたちは選手たちの指導の元、パスやトライの体験に挑戦。ラインアウト(スローイン)体験では、選手たちに持ち上げられてジャンパーの目線を体験していた。
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2021年はドリームチームで出場!?
同会場では元ラグビー日本代表である増保輝則さん、大畑大介さん、タレントで大会応援大使を務める武井壮さんを交えてのトークイベントも開催。
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司会から「ラグビーをするに向いている条件は?」と問われた増保さんと大畑さんは揃って「武井さんみたいな人」と指名していた。
大畑さんは武井さんを指名した理由について「何でもできるじゃないですか。何よりも頭がいいんで」と回答。研究熱心な姿勢に感心していた。
増保さんも大畑さん同様に武井さんを高く評価し、「2021年のWMGはこの3人を含めたチームでやる?」と提案。
武井さんも「本当にチームを組んで参戦するなら、僕は必ず練習から参加しようと思っています。増保さんや大畑さんと一緒にラグビーができるなんて一生に一度あるかないかですから……ご褒美ですね」ドリームチーム結成に意欲を見せていた。
桑田真澄の語る「ボーリングのコントロール向上法」とは
イベントの後半では武井壮さんに加え、各放送局のアナウンサー(アナバサダー)が揃ってステージに登壇。桑田真澄さん、杉本美香さん、武蔵さんら大会アンバサダーも加わりトークイベントが行われた。
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アナバサダーは、それぞれが興味のあるWMGの競技をボードに記入。元トップアスリートのアンバサダーたちに、プレーでのアドバイスを聞いていた。
ボーリングに興味がある三浦隆志アナは、桑田さんにコントロール向上の秘訣を質問。桑田さんは「ボーリングはあまり経験がない」と前置きしつつ、野球のコントロール向上法を熱くアドバイスしていた。
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桑田さん:コントロールには2種類があります。ひとつは大きな筋肉を使って投げて再現性を高めることです。その筋肉を使って、安定したフォームで投げることでコントロールを自分の体に染み込ませます。
桑田さん:ふたつ目はリリースの瞬間に微妙な操作をすることです。投球を微調整できる繊細さが必要なんですよ。
桑田さんは、「自身の経験上、ピッチャーで培った能力に近いものを(ボーリングで)活かせる」と自信。三浦アナだけではなく、アンバサダーたちも「勉強になった」と深く頷いていた。
WMGに参加する時は「緊張してもいい」?
WMGの応援大使を務める武井壮さんは十種競技の元日本チャンピオンであり、生粋のアスリートである。2年後に迫ったWMGに向け、参加する方々へのメッセージを熱く語った。
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―:WMGに参加する方が緊張をしていたら、どんな言葉をかけてあげますか?
武井さん:スポーツで緊張しないなんて一番良くないです。トップアスリートは究極の緊張感をうまく操って競技をする人たちなので……『緊張したらみなさんもアスリートの一員だと思いますよ』という言葉をかけますね。
武井さん:緊張しない人はアスリートとしてとしてまだ経験不足なんですよ、、緊張してくれたらむしろ嬉しいです。競技に参加する心境になっているんだなと思えます。
武井さん:「あ~全然ダメだった」「緊張したし、うまくできなかった」っていうのを感じてもらうことが第一歩だと思うので、バンバン緊張してください。
―:普段スポーツに触れない方には、どの競技に出場することをおススメしますか?
武井さん:全部おススメだと思います。別に、“運動していないから楽しめないスポーツ”なんてないと思いますし。スポーツを始めるスタートはみんなド素人なので、誰がいつ始めても楽しめるのがスポーツの良さだと思います。
武井さん:誰かと勝負をするとか、記録を目指すよりもまずは「今日の自分より、明日の自分」。なにか新しいものを手に入れることを目指していただければ、素人の方も楽しんでいただけます。
武井さんは、WMGはプロ・アマや経験者・未経験者の区別なしに皆が楽しめることを強調していた。この熱いメッセージに心打たれた方は、ぜひWMGへの参加を検討してみてはどうだろうか。