ナイキ、エリウド・キプチョゲの意見を反映した「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」発表 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ナイキ、エリウド・キプチョゲの意見を反映した「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」発表

新着 製品/用品
ナイキは、エリウド・キプチョゲの協力を得て開発したアッパーを搭載した「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」を発表した。

キプチョゲが2017年9月、大雨と湿度99%という環境の中、ベルリンのマラソンコースを走ったところ、着用していたナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリートが水を吸い、問題になることがわかった。水分が蒸発しないため、シューズが重くなっていたのだ。

デザイナーは、ソール部分はそのまま維持しながら、新しいアッパーを開発することを決定。実験を行なっていた機能的な3Dプリントを活用したアッパーの採用を考え、ナイキ フライプリントと名付けられた新たなアッパーをキプチョゲに見せた。

ナイキ フライプリントは、ナイキ初の3Dプリントを活用した競技用フットウエアのテキスタイルアッパーだ。固体堆積モデリング(SDM)と呼ばれるコイル状になっているTPUの繊条組織を解き、それを溶かして層に重ねるプロセスにより作られる。

アスリートのデータを記録して、コンピューターデザインツールで解析し、フライプリント素材の理想的な構成を確定。最後に、その情報を元に最終の素材が作られるため、アスリートや求められる機能に合わせて全く異なるプリントを作れる。

デザイナーは何千ものアッパーデザインを検討した後、いくつかの試作品をプリントし、“D”バージョンを試用。このシューズで初めて走ったキプチョゲの反応をもとに修正し、次の段階のサンプルである“E”バージョンを制作した。

それからテストを続け、次の“F”バージョンで納得のいくものが完成。キプチョゲは、シューズの中を空気が通り抜ける感覚が好きだから、雨の日も晴れの日もこのシューズで走りたいと伝えた。

新しいアッパーは、キプチョゲがモンツァとベルリンで着用したものよりも11g軽量化。ニット加工、織物加工されているアッパー素材は、交差している繊維同士に摩擦が起こるため、引っ張り強度が高まると同時に、適切な位置で足を安定させることができる。

ロンドンでキプチョゲが着用するシューズのアッパーは、キプチョゲのスピードやケニアの練習環境を表現するため、異なる色が層をなしている。キプチョゲは、4月22日(日)に行われるロンドンの大会で、新たなアッパーを搭載したナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリントを着用する予定だ。

ロンドンでは同じ週末、ナイキアプリを通じて限定生産の同シューズを販売する。なお、日本は未発売となる。
《美坂柚木》

編集部おすすめの記事

まとめ

新着 アクセスランキング

  1. 【MLB】「防御率0.93」山本由伸、最強右腕デグロムとの“快投劇”を米メディア絶賛 7回無失点10奪三振に「凄まじい投手戦だ」

    【MLB】「防御率0.93」山本由伸、最強右腕デグロムとの“快投劇”を米メディア絶賛 7回無失点10奪三振に「凄まじい投手戦だ」

  2. ルームランナーの時代は終わった。歩く電動バイクで街を散歩しよう

    ルームランナーの時代は終わった。歩く電動バイクで街を散歩しよう

  3. 【MLB】22歳の若き大砲がフライボール革命“不参加”でも本塁打量産中 大谷翔平やジャッジに比肩するデータとは?

    【MLB】22歳の若き大砲がフライボール革命“不参加”でも本塁打量産中 大谷翔平やジャッジに比肩するデータとは?

  4. 05速報!トレック、さらに強力になったMadoneシリーズ

  5. 今回も優勝は稀代のスターか 石川遼がタイガー・ウッズに続く‟初代覇者”を狙う 前澤杯

  6. 【MLB】明日の大谷翔平、相手先発との相性は? 今永昇太から初安打初アーチなるか【4月23日カブス戦】

  7. コールマン、広い前室の小型テント「ワイドツーリング/130」「タトラ3」

  8. 【動画】意外と知られていない!電車の券売機で払い戻しする方法が意外すぎる!

  9. 自転車をクルマの後部座席に積み込める輪行バッグ「セダンモ車載」発売

  10. 高齢社会の日本が生んだ新モビリティ、ウォーキングバイク

アクセスランキングをもっと見る

page top