ロナウジーニョ、葛西紀明も参画…スポーツ選手に誰でも直接投資できる未来のために | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

ロナウジーニョ、葛西紀明も参画…スポーツ選手に誰でも直接投資できる未来のために

スポーツ まとめ
ロナウジーニョ、葛西紀明も参画…スポーツ選手に誰でも直接投資できる未来のために
  • ロナウジーニョ、葛西紀明も参画…スポーツ選手に誰でも直接投資できる未来のために
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フィギュアスケート男子としては66年ぶりになるオリンピック2連覇をやってのけた羽生結弦。

ジュニアの頃からずっとプーさん型のティッシュケースをつけていた羽生。それもあって、羽生が滑った後のリンクにプーさんのぬいぐるみが投げ込まれるのは恒常的な風景となっている。

試合のたびに大量のプーさんのぬいぐるみを購入する熱狂的なファンもいるとのこと。そんな状態の中、ライターのヨッピーさんが投稿したツイートに耳目が集まっていた。







「オリンピックとかワールドカップの時なんかは特設サイト作って選手やチーム名指しで投げ銭出来るような仕組み作ればいいのにね。それで選手達の生活が少しでも安定したり後進の育成に使えればハッピーだし羽生くんに課金したくてウズウズしてる層って相当いると思う」

◆ 誰でも、簡単に選手に直接投資できる「SportyCo」



日本では一般的ではないが、世界的にこういった選手に直接個人が投資できるサービスはないものか。そこで編集部が目をつけたのは、「SportyCo」というサービスだ。



「SportyCo」は、ブロックチェーン技術を利用したクラウドファンディングプラットフォーム。選手やクラブ、その他のスポーツ団体へ、個人投資家やファンなど、誰でも簡単に直接投資できるようにすることを目的としている。

現在はベータ版が運用されている。本部はイギリスのロンドンだ。

「SportyCo」は2種類のプラットフォームを提供する。寄付ベースのものと、投資ベースのものだ。このプラットフォーム上で使用される仮想通貨が「SPF」と呼ばれるトークン。このトークンを利用して投資を行う。

「登場したばかりの若いアスリートは、世界各地で行われる大会を巡る際に、金銭的な苦労を抱えることが多い。多くのアスリートが彼らのイメージやキャリアを形作る組織に全てを任せてしまうが、それらの組織もファンの注目を金銭に変えるための方法を充分に所持していない。このような状況を変えていきたい」(「SportyCo」公式ホームページより)

◆ 寄付型プラットフォーム



寄付型のプラットフォームではスポーツに携わる人なら誰でも功績や、将来のプラン、展望などを記入したプロフィールを作成できる。寄付してくれた人に対するリターンの形も各自が選択することができる。手数料はキャンペーンなど、特別なケースを除くと固定で5パーセント。

以下、公式ホームページには想定例が紹介されている。

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18歳のクレア。将来有望なアマチュアのテニスプレイヤー。そんなある日、ロンドンの大きな大会へ参加することを誘われる。しかし、大会に参加するには7,000ドル以上の旅費と宿泊費が必要だという。そこまでの経済的な余裕は彼女の両親にはない。

そこで彼女は「SportyCo」の寄付型クラウドファンティングサイトを利用することにした。自身のショットの動画などを投稿し、見事12日間で7,000枚(7000ドル相当と仮定)の「SPF」が集まった。SportyCoの取引手数料の5%を差し引いた6,650SPFが彼女の受け取り分に。これをドルに換金し、大会に参加できることに。大会で入賞した彼女は、個人的なメールといくつかの写真を寄付してくれた人々に送った。プロジェクト成功。

◆ 投資型プラットフォーム



投資型プラットフォームでは、誰もが完全匿名が保証された投資により、様々な契約をアスリートやチーム、組織と結ぶことができる。長期スパンで見て、将来の配当を見込むことができるモデル。18歳以上ならば誰でも投資が可能だ。「投資」ということもあって、見返りには金銭的価値などが伴う。リターンの例として、

・クラブ契約金、スポンサー契約金などのシェア
・移籍金などのシェア
・肖像権のシェア
・移籍金のシェア


などが挙げられている。手数料は12パーセントまでで、プランによっていくつかの手数料プランを選べるという。将来有望な選手が稼ぐであろう、金銭的なリターンが期待されるという部分に、今までのサービスとは一線を画すところがある。



以下、公式ホームページには想定例が紹介されている。

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19歳のクレア。ロンドンで開催された大会では3位に入賞。しかしながら、マネージャーを雇うこともできず、スポンサーを獲得できるほどの魅力も充分ではない。

彼女が競技活動に年間必要としているコストは80,000ドル。3年間プレーすれば大口のスポンサーが獲得できそうだと計算。そこで、配当条件として今後10年間の全収入の25%を投資家に払い戻すという条件で、270,000ドル集めることを目標に掲げる。

結果、84,112枚の「SPF」が見事集まった。(この時の「SPF」の価格は3.21ドルと想定)10パーセントの手数料プランを選択したクレアは、75,701枚の「SPF」を手に入れ換金。24万3,000ドルを手に入れる。

23歳になったクレアは、ウィンブルドンの準決勝に進出しWTAランキングで7位に選出。有名スポーツブランドとスポンサー契約を締結。年間150万ドル、5年間の契約。25%を投資家に還元するという契約だったため、年間37万5000ドルが投資家のもとに。初年度で投資家は資金を回収することに成功した。

◆ 選手、コーチ、スカウトらによるファンドも設立。





「SportyCo」はベテラン選手、コーチ、スカウトらによるファンドも設立予定。まず、スカウト陣が有望な選手をピックアップ。のち、5名のプロフェッショナルからなる役員会が投資に耐えうる選手をさらに選出。

そこから、「DAO」というシステムを用いた選挙が「SPF」ホルダーによって行われる。そこで選ばれた選手が、投資を受けるというわけだ。のち選手が獲得するであろう

・クラブ契約金、スポンサー契約金などのシェア
・移籍金などのシェア
・肖像権のシェア
・移籍金のシェア


らが「SPF」ホルダーに分配される仕組みとなっている。また、「SportyCo」はここで得られた利益の70パーセントを再投資し、「SPF」の購入に当てたり、選手、チームらに「SPF」を投資などを図る。

◆ 葛西紀明選手もアンバサダーとして参画



この「SportyCo」には、アンバサダーとして元サッカーブラジル代表のロナウジーニョ選手や、ロベルト・カルロス選手、そして45歳にして冬季五輪史上最多となる8度目の出場を果たしたノルディックスキー・ ジャンプの「レジェンド」こと葛西紀明選手らが参加している。











また、スペインのサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラのサッカーチーム、「RCDエスパニョール」のスポンサーでもある。



まだベータ版でしか運用されていないが、今後このサービスが大きくなっていくことに期待したい。

《編集部》

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