大会期間、選手たちが衣食住を過ごす場所であり、選手村の環境が選手のパフォーマンスを左右することもある。
お湯が出ない、トイレが壊れたなど、選手たちが帰国後に語る選手村のハプニングをよく耳にするが、もちろん悪いところばかりではない。
NHKの公式ツイッターが投稿した動画では、選手たちがベストパフォーマンスを発揮できるよう、様々なおもてなしが用意されているのがわかる。
#選手村 ってどんな所?ピョンチャン五輪の #選手村、そこには競技会場では決して見られない楽しそうな選手たちの姿がありました。 #NHKピョンチャン pic.twitter.com/REicXYjh3E
— NHKスポーツ (@nhk_sports) 2018年2月18日
◆ゲームから美容院まで。娯楽施設が充実
平昌オリンピックは雪上競技と氷上競技が平昌と江陵の2ヶ所で行われているため、選手の移動時間を考慮し選手村は2ヶ所に設営されている。平昌の選手村と江陵の選手村は、バスで約1時間20分ほど離れたところにある。
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江陵の選手村
平昌の選手村は15階建てのビルが8棟、江陵の選手村は22~25階建てのビルが9棟からなっている。選手たちの宿泊施設はもちろん、銀行、郵便局、コンビニエンスストア、美容室、旅行会社、ガーデン、レクリエーションセンター、フィットネスセンター、宗教センターなど様々な設備が運営されているという。
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テレビゲームやビリヤードに興じる選手やネイルを楽しむ選手など、熱戦の舞台裏では思い思いの過ごし方をしているようだ。各選手村にGalaxyのショーケースが設置され、VRを楽しむ様子が選手のインスタグラムに投稿された。
◆部屋でくつろぐ選手たち
宿泊施設は基本的に相部屋が多い。国旗を掲げるなど、長期滞在する部屋を自分たちの生活スタイルに近づけていた。
◆450種類のメニューがバイキング方式で提供される
1日当たり15,000人分の料理がバイキング形式で提供される。洋食やアジア料理はもちろん、韓国の郷土料理、イスラム教徒のためのハラル食、菜食主義者のための特別メニューなど、様々な宗教や道徳に沿った450種類のメニューが夜食を含め毎日4回用意されている。
スキージャンプで銅メダルを獲得した高梨沙羅選手も、番組のインタビューで「選手村のご飯がとてもおいしく感じた」と絶賛している。
◆韓国の伝統芸能を堪能できる
韓国文化のPRも欠かさない。選手村内に韓国の伝統衣装・韓服を体験できるブースなども設置されている。
選手たちが異国の地でストレスなく生活できるよう、様々な工夫とおもてなしが用意されている選手村。選手たちのSNSからも、競技中とは違うリラックスした顔つきが見られる。競技で圧倒的な集中力とパフォーマンスを披露してくれる分、戦いの舞台を下りた場所ではリラックスし、次の戦いに備えてもらいたい。