【THE ATHLETE】アービングとネイマールが迎えた一本立ちの時…25歳で迫られるキャリアの分岐点 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【THE ATHLETE】アービングとネイマールが迎えた一本立ちの時…25歳で迫られるキャリアの分岐点

オピニオン コラム
カイリー・アービング(2017年6月9日)
  • カイリー・アービング(2017年6月9日)
  • レブロン・ジェームズ(右)とカイリー・アービング(2016年6月1日)
  • リオネル・メッシ(左)とネイマール(2017年7月22日)
  • ネイマール(左)とリオネル・メッシ(2017年5月6日)
  • カイリー・アービング(2017年6月7日)
  • リオネル・メッシ(左)とネイマール(2016年1月17日)
クリーブランド・キャバリアーズのカイリー・アービングが、今オフで他球団へのトレードを希望したとされる。その理由は同チームに所属するレブロン・ジェームズの存在だ。

現在25歳のアービングはNBAでも屈指のタレントに数えられる。オールスターゲームには4度出場し、チームでもキャバリアーズのためにいくつものタフショットを決めてきた。2016年にクリーブランドに栄光をもたらしたアービングの活躍は記憶に新しい。


そんな彼が今オフ中にチームを離れたがっていると複数の米国メディアが伝えている。理由はレブロンからの一本立ちだ。

カイリー・アービング(左)とレブロン・ジェームズ(2016年6月1日)
(c) Getty Images

21世紀有数の――否、NBAの歴史でも有数のスター選手であるレブロンの存在は大きく、アービングの扱いはキャバリアーズのNo.2に収まっている。それを良しとできるほどアービングは老成していない。自身もまたNBAの歴史に名を残したいと大望を抱く若者なのだ。


25歳はキャリアの分岐点? 移籍話が浮上したアービングとネイマール


アービングの境遇はサッカーブラジル代表FWネイマールと似ている。ネイマールも今夏の移籍市場でFCバルセロナからの退団を希望していると伝えられた。母国ブラジルのメディアでは、フランスのパリ・サンジェルマン移籍に近づいているとの報道が出ている。

2億2200万ユーロ(約289億円)に設定されたネイマールの移籍金。もし本当に成立すればサッカー史上最高額を大幅に更新する金額だ。

そんなネイマールも移籍の理由としてスペインメディアでは、「リオネル・メッシの2番手でいることに我慢の限界がきた」と伝えられている。ネイマールがバルセロナに入団したのは2013年夏。それから4年が経った現在も相変わらずカンプ・ノウの王様はメッシだ。

リオネル・メッシ(左)とネイマール(2017年7月22日)
(c) Getty Images

ネイマールもバルセロナでの4年間で成長し、驚異的なプレーの数々でタイトル獲得に貢献してきた。それでもメッシの影響力から完全に抜け出すことはできなかった。

ともに1992年生まれで25歳のアービングとネイマール。真のスーパースターとなるためには、ここが決断の時と捉えているのかもしれない。


三者三様の思惑が絡みアービングの移籍は難航か


アービングは移籍先の候補として複数の球団をキャバリアーズに希望したとされている。そのなかのひとつがサンアントニオ・スパーズだ。スパーズのパティ・ミルズはアービング移籍の噂を歓迎している。

「噂話はNBAのオフシーズンをとてもエキサイティングなものにする。カイリー・アービングの噂だけではなく、とても多くの選手の移籍がこのプロセスを通過する。どれが事実でどれが事実ではないのか。決して分からないのは興味深いことだが、おかげで用心することになるし、あの選手と一緒にプレーしたらどうなるかなと想像することにもつながる」

その一方でアービングのトレードには難航するとの声も多い。キャバリアーズにとっては欠かせない戦力であり、リーグを代表する選手でもある彼と見合う対価は限られてくるからだ。キャバリアーズはアービングの希望を汲みつつ、自分たちにも不利益がない取り引きを目指している。

カイリー・アービング(2017年6月7日)
(c) Getty Images

それに、もしアービングが球団の顔としての地位を望むなら、スパーズにはカワイ・レナードがいることも忘れてはならない。スパーズのフランチャイズプレーヤーであり、最優秀守備選手賞も獲得したことがあるレナードの存在は大きい。

いずれにせよ。この問題は優勝が可能なポテンシャルを秘めたチームで主役になりたいアービングと、オールスター選手を放出するだけの見返りを得たいキャバリアーズ、そして主力選手を放出するリスクとアービングを獲得することのメリットを秤にかける各球団とが水面下でにらみ合い、三つ巴の膠着状態になっている。
《岩藤健》

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