日本クライミング界を代表する野口啓代(あきよ)選手、野中生萌(みほう)選手が、ららぽーと豊洲にて5月18日~21日の4日間開催される「三井不動産クライミングパーク for TOKYO2020」オープニングイベントに登壇し、取材陣の質問に答えた。
内容は以下。
---:壁を登るうえでのコツは?
野口啓代(以下、敬称略):指先、足先であと何センチかかれば、というのも勿論あるのですが、ホールドとの距離、ムーブ(体の動かし方)、重心移動など沢山の要素が必要で、全部ができないといけない。
野中生萌(以下、敬称略):壁の中で、あの地点では右手から行くのか、左手から行くのか、どこに足をかけるのかなど、実際に登ることを想定しながら、事前に見ておくことを大事にしている。(クライミング競技にはオブザーベーションと呼ばれるルートの下見時間が与えられる)
---:自身の強みは?
野口:ボルダリングは指先何ミリの感覚まで味わえるスポーツですが、もともとホールド(突起物)を持つのが得意でした。
野中:私は体全身を使う動きが得意です。
---:2020年に向けてどうクライミングを広げていきたいですか。
野口:東京五輪で競技とされるスポーツクライミングはボルダリング、リード、スピードと3種目の複合競技ですが、ボルダリングひとつ取っても非常に奥が深い。沢山の要素があるので、コアな魅力も伝えていきたい。
野中:クライミングの魅力や楽しさが広まっていってほしい。競技には競技の魅力もあるので、(クライミングを)やりこんでいくにつれて、その魅力も感じてほしい。
■野口啓代選手
ボルダリングワールドカップで総合優勝4回。2017年3月に開催された日本選手権リード競技大会2017でも連覇を果たす。
■野中生萌選手
ボルダリング世界選手権2016銀メダル。2016年は年間ワールドカップランキング2位と活躍。
《大日方航》
page top