シンクロナイズドスイミング日本代表の井村雅代ヘッドコーチが3月28日、味の素ナショナルトレーニングセンターで今夏のリオオリンピックに向けた意気込みを語った。
同日は、味の素と東京2020オリンピック・パラリンピックのオフィシャルパートナー締結の調印式も行われた。シンクロ日本代表も味の素からサポートを受けて練習に励んでいる。井村HCは恵まれた環境で練習できることに感謝の気持ちを表す。
「(味の素が展開する)アミノバイタルなど継続的にサポートしていただけることで、本番のオリンピックに向けて安定した状態で臨める。そういうサポートをしていただける環境の中で練習して試合に臨めるのは、本当に日本の選手たちは幸せだなと思う。そのお返しはやはり頑張っていい成績を残すこと」
オリンピックに参加するすべての国が同じ環境で練習をするわけではない。日本は万全のサポート体制があり、それが期待の大きさでもあると井村HCは話す。
「いつも選手に、『みんなが期待してくれてる。それを受けて立ちなさい。その代わり期待されるというのは誰でも期待しない。あなたたちは選ばれた人なんだから、みんなの期待を背負って戦いなさい』と言っている。本当にありがたいこと」
3月上旬に行われたリオオリンピックへの世界最終予選。日本は2位で終え、6大会連続となるオリンピック出場を決めた。オリンピックで最高の結果を残すためにはまだ課題があると続ける。予選ではチーム(団体)が行われ、デュエットはなかった。今はデュエットの練習に力を注ぐ。
「オリンピックは正面切ってのガチンコ勝負。その皮切りにデュエットが出てくる。今の日本の選手たちの弱いところは自分たちを奮起させるとか、そういうことが得意ではない。(デュエットで)最初に”勝ちの風”を吹かせて、そこにチームの選手を乗せてあげたい。デュエットはふたりだけの問題ではなくて、日本のシンクロチームの先陣を切って戦いにいく精神。そのふたりが勢いをつけて日本のチームのために勝ちの風を引っ張ってくるそういう戦いをしたい。そうしたらチームの選手はもっと力を出す」
デュエットはいい作品を作って臨みたいと井村HCは力強い。
《五味渕秀行》
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