【記者ブログ】いまさら聞けないボルタリング…W杯八王子大会を初観戦! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【記者ブログ】いまさら聞けないボルタリング…W杯八王子大会を初観戦!

スポーツ まとめ
【記者ブログ】いまさら聞けないボルタリング…W杯八王子大会を初観戦!
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スポーツクライミングが2020年東京五輪の追加競技に決まってから、国内では初となるボルダリングワールドカップ(W杯)が東京で開催。5月6日から二日間、27の国と地域から集まった代表選手139名が八王子市に集結しました。

今回、会場となったエスフォルタアリーナ八王子(八王子市総合体育館)行われたのは「ボルタリング」です。スポーツクライミングには「ボルタリング」「リード」「スピード」の3種目があります。東京五輪では3種目の複合競技として行われます。

エスフォルタアリーナ八王子

ボルタリングは高さ3~5メートル程度の壁を、ホールド(突起物)を頼りに登る競技です。複数の課題(ルート)が用意され、登れた課題の数を競う競技。最終地点となるトップ(ゴールホールド)を両手でつかみ、安定した姿勢を取ると完登になります。

これでゴール。両手で触り安定した姿勢を取ると完登

ボルダリングW杯では予選、準決勝、決勝の3ラウンドがあり、勝ち抜いたファイナリスト6名が決勝に進みます。

ボルダリングW杯男子予選の壁

予選、準決勝は「ベルトコンベア形式」。各選手は「5分間の競技」と「5分間の休憩」を交互に繰り返し、予選は5課題、準決勝では4課題を行います。

また、選手は5分間の競技時間にはオブザーベーション(ルートの下見)も含まれます。5分間で登りきる必要があり、競技時間終了時点で課題の途中にいても登ることを止めなければいけません。

決勝は競技前に各課題2分間のオブザベーションが与えられ、競技時間は4分になります。

制限時間内に登りきらなければならない

「どうやって登るか」を初見で、制限時間内に見つけなくてはいけない選手たち。課題を攻略するための動きを見出せるかどうかが勝負のカギとなり、「身体を使ったチェス」とも呼ばれています。

「身体を使ったチェス」

初観戦には、初観戦なりの楽しみ方がありました。まず、「垂直の壁をあれだけダイナミックに登れるんだ!」と感じることができただけでも興奮しました。普通じゃない。

ボルダリング日本代表チームでキャプテンを務める杉本怜(れい)選手が、CYCLE編集部にボルタリングの見方を教えてくれています。


「選手によって登り方が違うことがあるんです。あの選手は左手からホールド(突起物)を取りに行ったけど、別の選手は右から行ったり、足を先行させたりとか。選手によって選択するムーブ(動き)が変わってきます。この選手はこうだったけど、別の選手はこういう動きをしてあの課題ができたなど、選手の比較をしても面白いです」

競技そのものについては、「まだルールもあまり浸透していなくて、何を競っているのか疑問に思うのかもしれませんが、基本的には『登れるか、登れないか』の勝負。スタートからゴールまで登り切った(課題の)本数で順位を決めます。そこを注目していけば順位もわかりやすいですね」と。

基本的には『登れるか、登れないか』の勝負…。なるほど、わかりやすい。

同時に複数の選手が各課題を登るので、どこを見たらいいのか最初はわからなかったのですが、途中からひとつの課題に注目して、さまざまな選手が挑戦する様子を眺めることにしました。そうすると、まさに選手によって異なる登り方をしていることに気がつきました。

基本的には『登れるか、登れないか』の勝負




実は、日本はボルタリングが非常に強い国です。国別ランキング3年連続1位を獲得しており、今季もトップを走っています。

八王子大会にはボルタリング日本代表選手(男子12名、女子9名)のほかに、開催国特別枠として男子10名、女子11名の日本人選手と、合計40名の日本人クライマーが参加しました。

2020年の東京五輪に向けて、スポーツクライミングへの注目はますます大きくなると予想されます。

ホールドは定期的にクリーニングが入ります


ボルダリングW杯 - Spherical Image - RICOH THETA

《大日方航》

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