IFSCクライミング世界選手権パリ大会を制して、名実ともにクライミング界で注目される楢崎選手。レクチャー前に行われたキックオフPRイベントでは、会場に再現された世界選手権パリ大会決勝で使用されたクライミングコースでデモンストレーションを行い、その実力を見せつけた。
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au CLIMBING FESに用意されたコース
TEAM auのクライマー楢崎智亜選手が世界一のパフォーマンスを披露!スゴすぎます!
— CYCLE-やわらかスポーツ (@cyclestyle_net) January 19, 2017
二子玉川ライズの『au CLIMBIMG FES』で体験できます。#ボルダリング #au #kddi #楢崎智亜 pic.twitter.com/opt1n2KhsT
レクチャーではまず世界選手権コースの攻略法に触れた。「壁の面が変わっていて、下が凹んでいます。普通に飛んでしまうと外に(体が流れて)飛んでしまう。できるだけこの壁に沿って飛びます」と簡単に話すが、楢崎選手ですら3回目の挑戦で登れた超難関コースだ。ホールドを持つたびに体をひねりながら登らなければならず、一般レベルでは最初のホールドすらつかむことが難しい。
レクチャーを進行するMCも思わず、「口で言うのは簡単と言うか、聞いてるだけで難しそう…」とこぼす。
au CLIMBING FESでは、中級者向けコースを攻略できると世界選手権コースに挑戦できる。次に楢崎選手は中級者向けコースについて語る。
まず赤のホールドのコースを、「両手で(ホールドをつかんで)スタートなのですが、すごく持ちづらいので“つかむ”というか“押す”。押し続けて足と手で同じぐらい突っ張って、そうすることでバランスが取れます」と出だしから解説。
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攻略法を説明する楢崎選手(右)
次に黄色のコース。「黄色のホールドの方が登りやすいかな。赤よりも見た目でわかりやすいです。カンテ(壁の角)を持って、スタートから一気に左のポケット(ホールド)に行きます」と順に説明していく。
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壁の角を「カンテ」と呼びます
一通り、攻略法を終えると一般参加者に実際に登ってもらった。「ガンバ!ガンバ!」と声をかける楢崎選手。登り切れない参加者もいたが、それぞれの顔には笑顔が浮かんでいた。若者を中心に近年人気が高まっているスポーツクライミングだが、楢崎選手のような世界で活躍する日本人の存在と2020年東京五輪を控えていることで、今後ますます競技が普及していくことだろう。
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「ガンバ!ガンバ!」
au CLIMBING FESは1月27日まで11時~19時に開催。「初級者の壁」「中級者の壁」「世界選手権の壁」が用意され、小学生以上から誰でも無料で楽しむことが可能。また、世界チャンピオンの気分が味わえるフォトスポットも用意されている。