海外で初めての体調不良…ネパールでの4日目 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

海外で初めての体調不良…ネパールでの4日目

オピニオン コラム
Nepal Day4
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  • 山間部に建つ家々
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オーストラリアからネパールへ渡ったのは10月のこと。現地の山は残雪と私たちが行く前に降った雪により、頂上は綿帽子をかぶっていた。

ネパールの山々の標高は8000メートル級。当然のことではあるが、市内カトマンズから山を登り始めると気温の差の激しいことに気づく。春を迎えようとしていたオーストラリアからだったので、この温暖の差が疲労度をさらに感じさせていたのかもしれない。

さて私たち一行は、スタートから4日目を迎えた。バガラチャップ(標高2160メートル)からチャメ(標高2670メートル)への旅である。

トレッキング途中は時折、急な坂も続くようになった。でも、目の前に広がるのは写真集に出てくるような素晴らしい山々。身体は疲れていてもカメラを向けずにはいられない。

目の前に広がる壮大な光景


●カメラをいつでもしまえるように
ここから先は、どれだけの急坂が現れるのかは私には知る由もない。メンバーからのアドバイスは「カメラはデイパックにいつでもしまえるように」だった。彼は足を滑らせてカメラを落として故障させてしまったからだ。彼のアドバイス通りに私は朝のうちに、小さなデイパックから、カメラ用のデイパックへ中身をすべて入れ替えた。

●旅行では初めての胃腸不良
今までの旅行で体調を崩すことはまずなかった。でも、今回のネパールはこの4日目くらいから胃腸の調子を崩し始めていた。生水を飲まないように言われていたために水には注意をしていたが、それでも常に下腹部がグルグルしている感じが収まらない。

トイレと部屋との往復だけでもかなり疲れてしまった。日中に問題が起きなかったのがまだ幸いだった。時折、寒気も感じていたので、生姜入りの紅茶はそんな体調を戻すのには効果があったようだ。腸の不調で夕食もあまり食べたいという感じではなかった。日本から持参した正露丸やビオフェルミンが役に立った。

●トレッキング途中では洗濯物をデイパックに被せて乾かす
歩いていてよく見かけるのは洗濯物を外の水道で手洗いをしている女性たち。しかも外の水道は水のみ。オーストラリア(もちろん日本でも)ではほとんどが洗濯機。手洗いをしているところは今までにあまり見たことがなかった。

毎日、朝食が終わると家の女性たちは洗濯の作業に追われる。洗濯物は手で絞るということもあり、洗濯機で洗うのに比べて乾くのに時間がかかる。だから朝早くからの洗濯作業になる。

私たちはほぼ毎日宿が変わるので、洗濯物を干す時間があまりない。夕方に洗濯をして夜に干す、それでも乾かないものは翌日トレッキングの時にデイパックに被せるようにし、干しながら歩くということをした。

●移動手段は車ではなく徒歩か馬など
生活での人々の移動手段としては、車の代わりに徒歩またはロバや馬で移動している光景をよく見かけた。また、それらの動物たちは荷物の運搬係としての役目もある。よく慣れていてどんなにきつい山道でも寄り道することなく歩く。

日常の移動手段は、徒歩か動物たち


●標高が高くなることが原因の身体の変化を未然に防ぐために
この日は夕方3時過ぎには宿に到着。だんだんと気温が低くなるのを感じる。宿の食堂でメンバーと夕食、別の席には日本人グループが。日本語がとても懐かしく感じられた。彼らもまた私たちと同じルートをトレッキングする予定だとか。ネパールはすでに8回目で毎年同じ時期に山に登るとのことでネパールの魅力を熱く語ってくれた。

●身体の変化を事前に防ぐためには
夕食が終わると定例のミーティングとなる。標高が高くなるにつれ、注意事項も当然のことながら増えてくる。標高3000メートル以上になるあたりから人間の身体に少しずつ変化が出始めてくる。それらを防ぐためにはどうしたらいいか、リーダーからのアドバイスを受けた。

1.ゆっくり歩く
2.気持ちはポジティブに
3.喉が渇くと感じる前に補給する(少なくとも一日2リットル以上が必要)
4.気温も下がってくるので、冷たい水だけではなくお湯を持参する(水だと凍結する可能性があるため)
5.寒さ対策として、レインコート・ジャケット・ニット帽・手袋などを持参

私にとっては初めてのトレッキングであり、これらの注意事項は特に大事なことなのだ。3000メートル以上になった時、何が起こるのかはまったく予測ができないのだから。

4日目が無事に終了。翌日5日目は、いよいよ標高3000メートル以上、ピサング(3300メートル)を目指す。

(続)
《Asami SAKURA from Australia》

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