スポーツクライミングは3種目(ボルタリング、リード、スピード)あるが、今回八王子で行われたのは「ボルタリング」だ。
昨年、埼玉県加賀市で開催された2016年大会の有料入場者数は2日間合計で1220名だった。今回は予選が行われる6日のチケット1600枚が「ほぼ完売」し(関係者談)、翌7日の準決勝・決勝のチケット1600枚はすでに完売。東京五輪への期待も相まり、注目度の高さをうかがわせた(当日券の販売はなし)。
おそらく一定数は初めてボルタリングを観戦する層であり、レース解説もボルタリング初心者を前提としたものが多かった。そこで日本代表として出場している藤井快(こころ)選手、楢崎智亜(ともあ)選手、渡部桂太選手の3名に「初めてボルタリングを観戦する人はどういう点を見るべきか」を聞いてみた。
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藤井快(こころ)選手
「実はボルタリングを登る選手は、登っている時間よりも、待っている時間の方が長い。その中で、緊張感を一緒に味わってもらえればいいと思います」(藤井選手)
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楢崎智亜(ともあ)選手
「初めての人はボルタリングの動きを見ているだけでも楽しいと思う。時間ギリギリでの選手の行動、緊張感を楽しんでいただけたら」(楢崎選手)
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渡部桂太選手
「クライミング自体がなんなんだろう、全体を見ていても『何を見たらいいの?』という感じだと思うので、ひとつの課題をずっと見ていることをオススメします。色々な選手が出てきて、足のかけかた、仕草などがそれぞれ違う。そこに面白みがあると思います」(渡部選手)