ボルシア・ドルトムントを襲った爆発事件について、同クラブを指揮したことがあるリバプールのユルゲン・クロップ監督がコメントした。大きなショックが残る中でモナコと激しい試合をしたことに、「選手たちを誇りに思う」と語っている。
ドルトムントのチームバスが駐車場を出ようとしたところで爆発が起こり、DFマルク・バルトラが全治4週間のケガを負った事件は世界中に衝撃を与えた。クロップ監督も「私は本当に心配していたし、彼らのために恐怖を感じていた。誰もがそうだったように」と話した。
「最初はさほど深刻ではないことに安堵を覚えた部分もあったが、それからさらに情報を耳にするとより深刻であることが分かって本当につらい思いを抱いた」
何人かとは連絡を取ったが、あまり自分の質問で彼らを煩わせたくはなかったとクロップ監督。ニュースを追いながら続報を待っていたと当日を振り返っている。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝ファーストレグ、ドルトムント対モナコ戦は1日順延しただけで開催された。ヨーロッパサッカー連盟(UEFA)の決定にドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は、「気分が悪い」と不快感をあらわにしていた。選手たちが蔑ろにされているというトゥヘル監督の怒りはもっともだが、一方でシーズン終盤に入り過密日程で代替日が見つけにくい問題もある。
「どちらの立場も100%理解できる。別の試合日を見つけるのは難しかった。スケジュールは本当に厳しいからだ。だが、もちろん試合ができなかったとしても、誰もが理解できることだったと思う。次の週にやれる方法を見つけるとか、どんな方法であったとしてもだ」
ドルトムントは2-3で敗れたが、試合ではドルトムントを本当に誇らしく感じたと話す。
「彼らの状況への対処や作り出された雰囲気に対してだ。試合になれば彼らは全力を尽くそうとしていた。顔を見ると目にショックが感じられて本当につらかった」
《岩藤健》
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