高橋尚子が語るグアムマラソンの特殊性…午前3時の爆音、全員が先頭気分、Qちゃんとのふれあい | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

高橋尚子が語るグアムマラソンの特殊性…午前3時の爆音、全員が先頭気分、Qちゃんとのふれあい

スポーツ まとめ
高橋尚子が語るグアムマラソンの特殊性…午前3時の爆音、全員が先頭気分、Qちゃんとのふれあい
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「ユナイテッド・グアムマラソン2017」が4月9日に開催された。

大会アンバサダーで2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さんは、「時差1時間、フライトは3時間半と手軽に来ることができますが、日本の大会とは大きく異なる海外感を味わえます。深夜3時から走るという大会がまず日本ではないし、終わったあとの爽快感も違う。ゴール地点には海があり、レッドカーペットが引いてあってそのまま海に飛び込めます。こんな大会はグアムだけです」とグアムマラソンの特殊性についてコメント。

レース前々日、前日に開催された同大会のエキスポでは、グアムマラソンの攻略方法について参加ランナー向けに語った。

スタート前のようす


深夜3時からスタートするグアムマラソン。この時間に向けて体の調子を整えることはなかなか難しい。高橋さん自身も、普段「夜12時前に寝ることはあまりないし、深夜3時~5時に寝ることもよくある」ため、深夜3時スタートのグアムマラソンは起きたままでいくべきか、寝た方がいいか毎回迷うという。

しかし、体力を相当量必要とするマラソンだ。「1~2時間と少なくてもいいので、早く横になって睡眠をとることを心がけてください」と参加者に呼びかけた。

「日頃と違う時間だったり、緊張で寝れないという人もいるかもしれませんが、そういう人は携帯やパソコン、テレビを見ないこと。寝れなくても横になって身体だけでも休めるように。一日寝なくてもマラソンは走りきれるので、そのくらいの軽い気持ちでリラックスして」

レース直前!美女の応援


レース直前!美女の応援


今年のグアムマラソンは世界22カ国から、過去最多総勢4,335名のランナー(うち日本人の参加者は1,212名、フルマラソン参加者は818名)が参加したが、日本の多くの大会と比較するとまだ参加人数がそこまで多くない。高橋さんはそれゆえの快適性をアピールする。

どの国からやってきましたか?


参加者はそれぞれ何キロ走るのか?


「日本のマラソンは非常に混雑していて、スタート地点では30分前から移動もできない満員電車のような状態ですが、グアムマラソンは大丈夫。10分前に会場に来てもすっとノンストレスで先頭の方に入れます。スタート前の会場は非常に華やかで、見ているだけでも海外に来たなという気分になります。午前3時の爆音ですからね。ご近所迷惑じゃないかな…と心配になりますが、皆が楽しんでいる」

スタート前のパフォーマンス


「スタートしてからも、参加人数が少なく遮るものがないので300メートルもすれば誰もが先頭気分を味わえます」

しかし、「グアムマラソンを乗り切れれば世界のどんなマラソンもクリアできる」と激を飛ばすほど、グアムマラソンはハードなコースだ。その難易度を何度も高橋さんは参加者に語り、前半はペースを抑え気味にすることをアドバイスした。

スタート直前のランナーを励ます高橋尚子さん


「グアムマラソンは暑いし、コース自体もきついと脅しておきます。スタートしてすぐに、絶壁のような坂を登らなければいけない。ここではけして飛ばさないこと。歩くくらいでよい。バネを使ってしまうと後半が大変なことになります。ハーフは10キロ、フルも20キロまで押さえ目で」

「私は経験上、深夜3時~5時という日が出ていない時間帯に汗が出ます。深夜3時でも暑いんです。まず身体が驚くのです。自分自身も驚くと思いますが、覚悟しておいてください」

深夜3時でもアツイ


「その後も登ったり下ったりしますが、海沿いの5キロ過ぎからは下りのイメージです。最近では安藤友香選手の忍者走りが話題になりましたが、ああいった風に『とばない、跳ねない、蹴らない』という走り方が下りでは重要になってきます。前半が大事です。足の力を使わないで、後半に向けて温存させる。そして後半は腕振りをしっかりしましょう。足がキツくても、腕をふれば足は自然と前にでてきます」

グアムマラソンコース



「フル(マラソン)は28キロ地点が一番つらい。35キロの壁というのもあります。身体が動かなくなる。でも、みんな辛いんです。自分だけではない。ランナー同士励ましあいながら、現地の人とコミュニケーションをとりながら走りましょう」

9km地点では高橋尚子さんとハイタッチ


「私は9キロ地点でみなさんとハイタッチして盛り上げていきます。そして、最後のひとりがゴールする10時までゴール地点でみなさんを待ち、手をとって、みなさんと近い距離でふれあっていきます」

高橋尚子さんと手をつないでゴール!


高橋尚子さんと手をつないでゴール!


実際にフルマラソン走者の多くが高橋さんと手をつないでゴールすることができていたようだ。参加者にとっては忘れられない思い出のひとつになったに違いない。
《大日方航》

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