今回の「カップヌードル ナイス 濃厚!ポークしょうゆ」「同 クリーミーシーフード」は、レタス約4個分相当の食物繊維を練り込んだ新開発ノンフライ麺を採用し、通常のカップヌードルよりもこってりなのに、脂質50%オフ、糖質40%オフ、低カロリー(178kcal)を実現した品。藤野BMは冒頭、こうした健康志向食品の動向について語った。
「ヘルス&ウェルネス食品市場は、2016年見込みで約2.9兆円市場。そのなかで、即席麺市場は約5700億、そのうち健康系は約50億円市場といわれている。即席麺の健康系となると、シェアは1%と小さく、シニアターゲットの減塩食品、女性向けローカロリーなどが占めているのが現状」
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藤野BMは、こうした市場動向のなか、カップヌードルのユーザー層や、伸びしろ領域などについてこう伝えた。
「カップヌードルの年代別喫食率は、40代をピークとした山になっている。若者やシニア、女性といった層はまだまだ成長領域といえる。そこに『リッチ』シリーズや『謎肉祭』などを投入することで、喫食率を上げた。自虐的に謎肉祭と打った商品は、1か月分を発売3日間で完売してしまったほど。
こうしたユーザー層を持つカップヌードルシリーズに、30~40代男性をターゲットとする「ナイス」が4月10日から全国で販売される。その狙いと意図はなにか。藤野BMは続ける。
「30代・40代男性には、『おいしさを我慢したくない』『本物とはやっぱり味が違う』といった声が多い。彼らをターゲットにした商品で、さらに囲い込みたい。30~40代といえば、ゲーム全盛時代。パッケージは、彼らに刺さる8ビット調のレトロTVゲームを想わせるデザインに仕立てた。カップ本体には、糖質や脂質などのヘルシー情報などをあえて表示させず、8ビットゲーム時代を強調した」
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「罪悪感ないス!」が合言葉の“8ビットなカップヌードル”は、どんなシーンを想定してつくられているか。
藤野BMは、「たとえば、飲みに行ったあと、これまでだったらラーメン屋に入って夜な夜なガッツリとラーメンを食べていたかもしれない。でも、ラーメン食べると胃もたれもするし、太るんじゃないかという心配もある。そんなとき、コンビニでこの『ナイス』を手に入れて、自宅で試してほしい」と話していた。
3月24日からは、YouTube日清食品グループ公式チャンネルで、8ビットゲームのイメージで描かれた「カップヌードル ナイスCM 〈ティザー篇〉30秒」が公開された。