選手用オリジナル教材を開発し、リアルな通学や特別教科指導、eラーニングなどで英会話力を鍛えていく。
「海外に遠征する場合、空港でのイミグレーションから、チーム内の会話、海外メディアのインタビュー、他チーム選手との交流など、どのシーンでも苦労していると思う。一流のビジネスマンや弁護士でも『仕事では英語が使えるのに、パーティや食事会、懇親会などで何を話していいかわからない』と悩んでいる姿に会う」(イーオン代表取締役 三宅義和社長)
ビジネス、スポーツのシーンでこうした悩みに直面するイーオンは、フィールド以外での英会話シーンも想定し、トレーニングメニューを開発。たとえば、ファン対応やメディア対応、ケガした場合の病院や、滞在先のホテル、空港などでのコミュニケーションだ。
「ラグビー用語だけではなく、日常英会話もトレーニングする。懇親会などで使える英語などを身につけていきたい。英語習得は実技が大事で、スポーツの練習と同じと思っている。つまり『英語は筋トレだ』と。重要なのはトレーニング。時間がない選手たちも、スキマ時間を有効にして練習できる。新しいeラーニングなどは有効だ」
日本ラグビーフットボール協会 坂本典幸専務理事(就任当時 JTBコミュニケーションズ代表取締役社長)も、選手だけでなく、ラグビー界全体の英語ベースのコミュニケーションスキルアップに期待を込める。
「今後、選手だけじゃなくて、日本人レフリーなども、国際舞台でさらに活躍できるよう、イーオンとともに英語力をアップさせていきたい。日本ラグビー界のプレゼンスを上げていくため、選手も指導者もスタッフも、全員が英語で会話できるよう取り組んでいきたい」
1月16日の記者会見では、東芝ラグビー部ブレイブルーパスに所属する日本代表のひとり、大野均選手も登壇。この公式語学トレーニングサポートについて「日本代表は、世界中の多くの人たちから注目されている。英語を身に付けることで、世界へ挑む“壁”が低くなるんじゃないか」と期待を込めた。
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