リオデジャネイロ五輪で112年ぶりに実施されたゴルフ競技。ジカ熱の懸念やツアー優先を理由に、男子では多くのトッププロが欠場した。しかし、男子ゴルフ界のレジェンド、グレッグ・ノーマン氏は今大会が成功だったと言う。
「五輪でゴルフが開催されたのは素晴らしいことだと思った。大成功に終わったと思う」とノーマン氏。大会前にジカ熱の危険性が叫ばれたことには、「騒ぎ過ぎだと思っていた。ブラジルは冬だったからだ」とコメントしている。
「一部のトップ選手たちはおそらく不参加の決断を悔やんでいるだろう。大会を振り返ってハイライトを見れば、私でさえ良い気分になれる。自分の国のために五輪で戦う機会を持ちたかったと思う」
ゴルフ競技の実施には開幕前、現役の選手から「オリンピックでやる意義が分からない」との声も聞かれた。こうした意見にノーマン氏は、普段は交流を持つことがない他競技のトップ選手とともに、国を代表して戦うことは貴重な経験になったはずだと答えている。
「単にゴルフをするだけではなく、2週間の大会に参加するということだ。水泳や陸上などあらゆるスポーツとともに、国のために戦うという経験になる。私もそこにいて体験したかったと思える。機会はそう多くない。4年に一度だけだ。人生の中で一度もないかもしれない。だから私は見守っていた」
《岩藤健》
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