【澤田裕のさいくるくるりん】センチュリーラン完走へ…トレーニングの成果は? | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【澤田裕のさいくるくるりん】センチュリーラン完走へ…トレーニングの成果は?

オピニオン コラム
7時間24分で、無事に完走を果たした。順位は競わないため、何番でゴールしたかは不明
  • 7時間24分で、無事に完走を果たした。順位は競わないため、何番でゴールしたかは不明
  • 100マイルの参加者は67人と少なめ。名簿によると県内が80%近くを占め、埼玉県は僕ひとり
  • 上位の受付番号から、5人ごとのスタート
  • 復路の途中、第8(2)チェックポイントにて。平均時速20km以上をあきらめ、しっかりと休憩
  • 141.5kmの全行程は、GPSのトラックログにしっかり記された
  • いただいた完走証には名前がなかったため自分で記入(某政党の領収書と同じ?)
  • マリンパーク御前崎を起終点とする周回コースを、反時計回りと時計回りで2周した
6月9日公開の本コラムで、自転車用ローラー台「ズイフト」を使ったFTP(Functional Threshold Power)アップについて紹介。このトレーニングを続ける動機づけになればと、静岡県で行われる「SCAセンチュリーランin御前崎」完走を目標に掲げました。

【澤田裕のさいくるくるりん】自転車用ローラー台「ズイフト」でパワー測定…+10Wが当面の目標に

ちなみにセンチュリーラン(ライド)とは、100マイル(160km)を制限時間(8時間)以内に走ることを唯一の目標とするサイクリングイベント。信号や休憩で止まっている時間を含めて平均時速20km以上で走らなければならず、ハードルの高さはそれなりです。

この大会が10月16日に催されました。当日の天候は晴れで、スタート時(7時39分)の気温は18.3度。北北東の風が、「砂ぼこりがたって紙片が舞い上がり、小枝が動く」(ビューフォート風力階級表より)強さで吹いています。

スタート地点のマリンパーク御前崎から牧之原市街までの17kmは、この風をまともに受けた走行となりましたが、幸いにして集団走行となったため、影響を最小限に留めることができました。

上位の受付番号から、5人ごとのスタート

郵便局入口交差点を左折して県道233号に入ると道は徐々に勾配を増し、やがて集団からちぎれて単独走に。25km/h超だったスピードは、10km/hにまで落ち込みました。それでもスタートから1時間半弱で、標高200mのピーク(29.7km地点)に到達。この先はなだらかな下り坂です。

第2チェックポイントのグリンピア牧之原(38.2km地点)には、9時23分に到着。参加者の中にはゆっくり休憩している人もいますが、それを極力短くしてタイムを縮めるというのが僕の作戦です。

配られたバナナとジュースを胃袋に収めると、4分後には再スタート。県道69号に合流した先の急坂を経て、県道37号と交差する高橋交差点(48.1km地点)まで下り勾配は続き、平坦となってからもさほどペースは落ちません。トレーニングによって、ケイデンス(ペダルの回転数)が上がったせいでしょうか。第3チェックポイント(52.8km地点)も短時間で通過。ここまでの平均時速は22.7kmと、完走ペースをクリアしています。

■平均時速20km以上はキープできる?

試練が訪れたのは国道150号に入ってから。強い向かい風が、僕の行く手をさえぎります。スタート時とは異なり、誰の力も頼ることはできません。20km/hをかろうじてキープしつつも、ちょっとした上り坂ではあっという間に10km/h前後となります。

この傾向はコースを一周して、マリンパーク御前崎に戻るまで続きました。ここまでの所要時間は3時間14分。平均時速は21.8kmにまで落ちました。

後半は、ほぼ同じルートを逆回り。だいぶ疲れがたまってますが、国道150号は追い風となるはずです。結果、第7(3)チェックポイントに戻り着いたのは11時49分。追い風基調だったにもかかわらず、平均時速は21.3kmとさらに落ちています。

しかもこの先は急坂。第8(2)チェックポイントへの到着は12時45分(20.2km/h)で休んでるヒマはありませんが、両ヒザの痛みと疲労のせいで体が悲鳴を上げています。さらにこのポイントでは名物の抹茶ジェラートも食べられるとあって、結局20分ほど休んでしまいました。

復路の途中、第8(2)チェックポイントにて

ここで平均時速20kmを下回ったのを最後に、マリンパーク御前崎に再度戻るまでペースは上がらず、最終的な平均時速は19.1kmと、残念ながらセンチュリーランの完走ペースには届きませんでした。

ということで、SCAセンチュリーランin御前崎は完走ならず…とはなりません。実はこの大会、センチュリーランと言いつつも実際の距離は141.5kmと、20kmほど短くなっているのです。というわけで前述したペースでも7時間24分と、制限時間に30分以上も余して、無事に完走することができました。

自転車はロードバイクではなく実家に置いたツーリングバイク、服装も普段着でしたから、ちゃんとしたスタイルなら平均時速20kmもクリア?…かどうかは実際に走ってみないことにはわかりませんね。

来春に開催される「アルプスあづみのセンチュリーライド」が163.2kmとセンチュリーランの基準を満たしていますから、オフシーズンもトレーニングに励んで、この大会に参加してみましょうか?
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