メディアセミナーには、リオデジャネイロ五輪競泳400m個人メドレー銅メダリストの瀬戸大也選手(早大)、バドミントン女子ダブルスで金メダルを獲得した高橋礼華選手、松友美佐紀選手(ともに日本ユニシス)も参加し、4人によるトークセッションが行われた。
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植草選手は3人のメダリストとのセッションを「貴重な経験」と振り返った。他競技の練習のキツさや食事について知ることができて、自分を奮い立たせるきっかけになった。
「瀬戸選手が食事にすごく気をつけていると聞いて、そこは自分も気をつけていますが、まだまだ足りない部分と思いました。バドミントンのおふたりも練習を一日中やって、この(イベントの)後も練習があって、『それだけやってしんどくないですか?』と聞いたら、『私たちにはやらなくちゃいけないことがたくさんあるので』と言っていた。やっぱりスゴいなと思いました」
かわいらしい外見から「空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ」とも呼ばれる植草選手。メディアも注目しており、媒体への露出も増えてきた。それを追い風に、より空手のことを多くの人にしってもらいたいと願っている。
「空手がオリンピックに入って、こういう機会が増えてきた。オリンピックの力で大きく変わると思う。空手というと『板割り』とかそういうイメージを持つ方がたくさんいるので、私がこうやって(表に)出ていって『形と組手のある方の空手』も知ってもらいたいです」
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瀬戸選手の食事の話が参考になったという植草選手。今の課題のひとつは体重の増加を挙げる。
「私は階級的にも体重が足りない部分も多いので、体重を増やさなければいけない。でも脂肪で増やしてもいけないし、筋肉で増やさないといけないのでたんぱく質をなるべく摂るようにする食事に今は変えています」
来月に世界選手権を控えているが状態はよく、残りの1カ月で海外選手の対策などを行う。
「日本人は直線の動きやスピードは負けない。速さは私も自信があるので、今はサイドの動きやフェイントの動きを多く取り入れている。そういった部分で海外の選手にどれだけ通用するかやってみたい」
目標はもちろん優勝だ。「2大会(続けて)銅メダルだったので、今度こそは」と意気込みを見せる。
そして夢の大舞台、東京五輪で金メダルを狙う。新種目として採用されたことで、夢が現実のものになろうとしている。
「今のままではまだ金メダルには程遠い選手になってしまう。4年後までにはキチンと、金メダルは確実だと思われるような選手になっていきたい」