世界共通のスポーツといっても過言ではないサッカー。
その中でも、特にヨーロッパは強い国が多く、とても盛んだ。
2016年9月1日に、そんなヨーロッパの強豪同士の対戦があった。
イタリア代表vsフランス代表の国際親善試合、多くの人が楽しみにしているこの試合で“ある事件”が起こった。
試合前の国歌斉唱、フランスの国歌である「ラ・マルセイエーズ」が場内に流された。すると、一部のイタリア人サポーターがブーイングをし始めたのだ。
試合のプレーではなく、国歌に対してブーイングをするのは最大の侮辱だ。
リスペクトの上で成り立っているスポーツで決して行ってはいけない行為。
そんな自国サポーターの振る舞いに心を痛めたのは、イタリア代表のGKジャンルイジ・ブッフォン選手だった。
サッカーファンの間では知らない人はいない、第一線で活躍し続けるスター選手である。
そんなブッフォン選手が、自国のサポーターのブーイングを聞いて“ある行動”をとり、会場の空気は一変した。
ブッフォン選手は機転を利かせて、フランス国歌を称えるために拍手をしたようだ。その拍手が他の選手にも伝播し、観客をも巻き込み、会場は拍手に包まれた。
スポーツは相手を侮辱するために行うものではないと、機転を利かせたブッフォン選手。
この行為に、現FIFA会長のジャンニ・インファンティーノ氏も感謝しているという。「スポーツ選手の規範として、必要とされるのは君のような人物だ」そう本人に伝えた。
その時の国歌斉唱の様子を実際の動画がこちら。
拍手にかき消され、いつの間にかブーイングはなくなっている。
画面向かって左側にイタリアのチームが並んでおり、赤いシャツを着た審判の真横にいるのがブッフォン選手。
スポーツマンシップに則った彼の行為は多くの人に賞賛されるべき行為だ。
本当の一流選手とは技術だけでなく、ブッフォン選手のように相手を尊敬する心を持っているのではないだろうか。
拍手で機転を利かせたブッフォン選手に、一番の拍手を送りたい。
《記事提供:@Heaaart》
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