ウィリアムズからF1に参戦中のフェリペ・マッサが今季限りでF1を引退することを発表した。
ブラジル出身のマッサは2002年にザウバーからF1デビューを果たし、2006年にはフェラーリへ移籍。あのミハエル・シューマッハとともに名門チームを支えた。2008年にはルイス・ハミルトンと激しいチャンピオン争いを繰り広げた。最終戦ブラジルGPでは逆転条件となる優勝を手にし、一時は初載冠かと思われたが、後方を走っていたハミルトンが最終コーナーで5位に浮上。わずか1ポイント差でチャンピオンを取り逃がす結果となり、悔し涙を流した。
2009年ハンガリーGPでは、前を走るマシンから脱落したスプリングパーツがヘルメットに直撃。これで大怪我を負い半年ほど戦線離脱を余儀なくされてしまった。
2014年からウィリアムズに移籍。何度か表彰台を獲得していたが、今季はオーストラリアGPとロシアGPの5位が最高。なかなか思うように結果が出せていなかった。ここまで通算11勝、16回のポールポジションを記録している。
マッサは、明日から開幕するイタリアGPを前にチームのホスピタリティで会見を行い引退を表明。「これまで関わった全ての人に感謝したい」とコメントしていた。
なお、引退レースとなる最終戦アブダビGPでは通算250戦目(決勝スタート数)を迎える予定だ。
【F1】フェリペ・マッサが今季限りでF1引退を発表
《吉田 知弘@レスポンス》