パラリンピック選手実態調査…5人に1人が障害を理由に施設利用を断られる | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

パラリンピック選手実態調査…5人に1人が障害を理由に施設利用を断られる

スポーツ まとめ
開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 日本パラリンピアンズ協会 大日方邦子副会長(左)と桐蔭横浜大学 田中暢子准教授(8月23日、開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表)
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 日本パラリンピアンズ協会 大日方邦子副会長(左)と桐蔭横浜大学 田中暢子准教授(8月23日、開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表)
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
  • 開幕直前「第3回 パラリンピック選手の競技環境調査」発表
9月7日~9月18日に行われるリオデジャネイロ・パラリンピック。その大舞台に立つ日本代表選手たちも、5人に1人がスポーツ施設利用を断られた経験があることがわかった。

リオデジャネイロ・パラリンピック出場97人、2014年ソチ・パラリンピック出場14人の合計111人に調査したところ、その21.6%が「ある」と答えていた。

日本パラリンピアンズ協会(PAJ)は、2大会の日本代表選手、コーチ・スタッフを対象に、「第3回パラリンピック選手の競技環境 その意識と実態調査」をこの7~8月に実施。その集計結果を発表した。

同調査によると、5人に1人が「障害を理由に施設利用を断られたり、条件付き(混雑時を避けるなど)で認められた経験がある」と回答があったという。

たとえば、車いすバスケットボール、ウィルチェアーラグビーなどの車いすスポーツ選手は、「床や壁にキズがつくから」という理由で施設利用を断られたという事例が挙げげられた。「車いすアスリートからの回答が多く、競技による偏りも見られた」とPAJはいう。

調査結果発表会場(8月23日、東京・築地)には、PAJの河合純一会長と大日方邦子副会長、桐蔭横浜大学の田中暢子准教授(PAJアドバイザー)などが登壇し、集計結果についての見解を伝えた。

「何かあった場合は自分で責任を取るので、と伝えると『まわりの安全上』と断られたケースもある」と大日方副会長。PAJは、「障害がある人が身近な場所で気軽にスポーツができる環境の整備は、2020年東京大会のレガシーとしても重要」と伝えた。
《大野雅人》

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