国際パラリンピック委員会(IPC)のフィリップ・クレーブン会長がブラジル・リオデジャネイロ市内で会見を開き、リオパラリンピックのチケット販売向上を訴えた。
大会組織委員会の財政難のため、開催が危ぶまれていたリオパラリンピックだが、予定通り全競技を行うことも明言した。
「もっとチケットを売る必要がある。これまでの五輪委員会の優先順位がオリンピックの残りのチケットを販売することにあったのは理解できる。大きな収益が見込めるものだ。だが新たな宣伝キャンペーンでブラジル国民に訴えかけて、すべてのスポーツに多くの観客が集まることを期待している」
会見でクレーブン会長からは障害者スポーツの窮状も語られた。
「有力チームは何週間も前にフライトを予約していたが、一部の小国は助成金を受けるまで遠征を予約できなかった。助成金が下りても旅費を賄うのに苦しむような国が現時点で10カ国ほどある。IPCはそれらの国と連携して出場できるよう解決策を模索している」
《岩藤健》