6)96年決勝・松山商-熊本工
数多くのドラマを生んできた甲子園の中で、これほど奇跡が起きた試合はあるだろうか。
3対3の同点で迎えた延長戦、10回裏に熊本工は1死満塁のチャンスから、ライトフライを放ち、三塁走者がタッチアップを図る。
だがここで、ライトに変わって守っていた、松山商・矢野勝嗣が、本塁へダイレクト送球で、アウトをとり、これが「奇跡のバックホーム」と称された。
その後の11回表には、その矢野から攻撃が始まり、2塁打を放つと、攻撃が続き、セーフティースクイズを決めるなどして3点を取り、6-3で松山商が優勝を決めた。
《荒井隆一》
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