広島の新井貴浩が8月2日、神宮球場で行われたヤクルト戦にて通算300号本塁打を放った。チームも16-4で大勝している。
王手をかけた状態で足踏みが続いていた新井。記録達成は二回の第1打席だった。先頭のエクトル・ルナが四球で歩き、無死一塁で打順が回ってくると6球目のシンカーをとらえた打球はセンターへ。バックスクリーンに飛び込む大きな当たりで豪快にプロ野球史上42人目の300号本塁打を達成した。
新井の先制2ランで勢いがついた広島。その後も打線が爆発し16得点で大勝している。
バッターボックスから一塁へ走る間、外野フライだと思い顔をしかめた新井。ヒーローインタビューでは、「ちょっとこすり気味だったのと、(ヤクルトの中堅手)比屋根くんが捕球体勢に入っていたので、自分もちょっと騙されました」と話し笑いを誘った。
「記念のホームランを勝ち試合で打たせてもらって、みんなに感謝しています」
阪神時代の2014年には定位置を失い、オフに大型減俸を通告された。そこからのカムバックを果たした新井にファンは、「一試合一試合、全力で突き進んでほしい!」「新井さんには今年絶対に優勝してほしい」「2000本安打も300号もマツダじゃなく神宮で決めるのが新井さんらしい」「阪神退団したときは2000本安打も300本塁打も絶対に無理だと思ってた。おみそれしました」などの声を寄せる。
チームも25年ぶりのリーグ制覇に向け、2位の巨人に8ゲーム差をつけている。このまま新井のバットがチームを牽引するか。
《岩藤健》
page top