「無知が後悔へ…」電車内で突然倒れた男性が持っていた『ヘルプマーク』の意味 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

「無知が後悔へ…」電車内で突然倒れた男性が持っていた『ヘルプマーク』の意味

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「無知が後悔へ…」電車内で突然倒れた男性が持っていた『ヘルプマーク』の意味
  • 「無知が後悔へ…」電車内で突然倒れた男性が持っていた『ヘルプマーク』の意味
長く生きていても、世の中には知らないことが溢れている。特に、あまり自分自身に関係がなかったり興味がないことについては、意識してアンテナを張らなければ感じることすら難しいものだ。

用途や目的に合わせて、様々な福祉に関するマークが作られているが、その正しい意味をしっかりと理解周知させるには、まだ認知度も発信力も足りていないのが現状。

特に、なかなか周知に至らず、マークを使用している方々が苦労しているのは『ヘルプマーク』についての理解。

ヘルプマークとは、ペースメーカー、義手義足、人工臓器、人工関節、指定難病、内部障害や手術後の傷を抱えた方、妊娠初期の方など外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることを目的として作られたマーク。

このヘルプマークは、東京都が作成したもので、なかなか全国区で理解されるまでには時間がかかっている。現在は東京都以外にも様々な都道府県で導入され、徐々にではあるがヘルプマークの使用は全国へと広がり始めている。

とはいえ、冒頭で述べたように、そのマーク自体を知らなければ、手を差し伸べることも配慮することもできない。とあるツイッターユーザーが、電車内で遭遇したとある出来事をマンガにしてまとめている。

イラストレーター・漫画家として活躍するぷちめいさんが、自身が電車内で遭遇した出来事をマンガにまとめている。




ぷちめいさんは、電車で見かけたマーク(ヘルプマーク)を知らなかった。目の前にいるのは、苦しそうな様子を見せる中年男性。その男性がカバンにつけていたヘルプマークの意味を、直後に目の当たりにすることになる。

目の前で、突然倒れた男性。乗務員を呼ぶことを拒み、席を譲られることすら拒絶した。

そして、フラフラと電車から降り、男性の様子とヘルプマークの存在に気がついた女性が駆け寄り介抱するが、その女性に対しても「すみません・・・」と謝る男性。

ぷちめいさんは、男性の電車内での様子や、強い口調で席を譲られることを拒んだ様子を目の当たりにし、この男性がこれまで周囲にあまり理解されず、人知れず苦しみ、一人で耐え、なんとか誰にも頼らず頑張ろうとしてきた背景を察した。

おそらく、この男性にとってのヘルプマークは、男性自身が本当に意思表示できない状況になってしまった時のための”最後の砦”なのかもしれない。

“ヘルプマーク”をメディアでも積極的に広める必要があるのでは?




必要があるから作られた「ヘルプマーク」ですが、今も周知には至っていない。




▼京都府では、ヘルプマーク啓蒙ポスターを駅構内に掲示しているよう




都内在住の筆者は、ヘルプマークをつけている方をお見かけすることは多いが、このようなヘルプマーク啓蒙ポスターなどは見たことがない。多くの方が指摘するように、国や自治体がまだヘルプマークの周知活動に対して消極的な様子が伺える。

それでも、まさに今辛い思いや、苦しい思いをしている方がたくさんいる。この記事では、ヘルプマークを知らなかったことを後悔したというマンガを紹介した。
記事提供:@Heaaart

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