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ドローンを活用した新しい山岳遭難捜索技術…東京都山岳連盟らが開発

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ドローンを活用した新しい山岳遭難捜索技術…東京都山岳連盟らが開発
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東京都山岳連盟は、日本山岳救助機構と共同で「ドローンによる山岳遭難捜索技術開発報告書」を発表した。

報告書では、ドローン(マルチコプター)を活用した新しい捜索技術を公開。新技術はドローン搭載カメラで空中から行方不明になった山岳遭難者をいち早く発見し、救出につなげる技術だ。転落・滑落して負傷した登山者の発見、冬山での雪崩遭難の現場捜索にも活用できる。

山岳遭難の捜索は警察や防災ヘリにより行われることが多いが、山麓から捜索隊が登って地上から捜索する活動も不可欠。しかし、地上からの捜索は危険な個所や広大な山岳地をできるだけ短時間に隈なく捜索することが求められるため、多大な人員、時間、費用、二次遭難のリスクが付きまとう。新技術は、これらを解決するために開発された。

両社は昨年5月より、夏山と冬山で5回の現地テストを実施。その結果、遭難者の発見にドローンでの空中捜索が効果的であり、操縦も初心者が行えることが明確となった。遭難現場が特定できずに広範囲の捜索を行う際には、不存在の確認も短時間にできるため、集中的により遭難の疑いの高い地点へ捜索隊を投入し、効率的な捜索が行えることが明らかになった。

報告書をもとにした「山岳遭難・ドローン捜索マニュアル」も発行する。報告書とマニュアルの入手希望者は、日本山岳救助機構へ申し込む(切手1280円分封入が必要)。
《美坂柚木》

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