テニスの全仏オープンは5月29日、男子シングルス4回戦が行われた。第5シードの錦織圭は第9シードのリシャール・ガスケと対戦し4-6、2-6、6-4、2-6で破れ2年連続のベスト8進出を逃している。
試合のポイントを分けたのは天候だった。第1セットは序盤から互いが相手のサービスゲームをブレークし合う激しい展開。ゲームカウント4-2とリードした第7ゲームでも、サービスゲームで30-40のブレークポイントを握られてしまう。錦織は31本ものロングラリーを制しデュースへ持ち込んだが、このポイントを区切りに試合は降雨のため中断した。
そして再開後の試合で錦織は流れと持ち味を失い、ガスケに今季クレーコートシーズンで初黒星を喫した。
「ベスト4だったり決勝に行ける可能性を感じていたので、もったいないというか悔しい」と話す錦織。雨によってボールが重くなり、ウィナーが決まらなくなったことで試合は中断前と違うものになったと振り返る。
「やっぱり雨が降ったのが一番の原因。もうちょっと晴れていれば速い展開ができたと思うが、そこの調整を自分ができてなかったのが一番の敗因だと思う」
これが今季クレーでの最終戦になる錦織。6月からはウィンブルドンに向けグラス(芝)コートの季節が始まる。
「なるべく良い結果を出すのみです。まだ1週間、2週間あるのでしっかり休みます。疲れも溜まっているので疲れをなくして、ケガがないようにするのが一番」
《岩藤健》
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